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アートとNFTで子供たちの創造性を育む - 山形SORAIでのワークショップレポート

学校じゃ教わらない新たな可能性を

Ryoです。先日、僕らRyoKonishiDAOは、山形県にあるSORAIという施設で、子供たちを対象としたアートワークショップを開催してきました。このワークショップの目的は、僕らが開発したNFTプラットフォームを使って、子供たちにWeb3、NFT、デジタルアートの面白さや可能性に触れてもらうことです。

NFT・Web3って?

ここで、NFTやWeb3といった専門用語について簡単に説明しておきます。

NFTとは、Non-Fungible Token(非代替性トークン)の略で、ブロックチェーン技術を使ってデジタルデータの所有権を証明する仕組みです。美術品や音楽、動画など、デジタルデータに唯一無二の価値を付与することができます。

Web3は、ブロックチェーン技術を基盤とした次世代のインターネットを指します。中央集権型のWeb2.0に対して、Web3は分散型の ネットワークを形成し、よりオープンで自由なデータのやり取りを可能にします。

特性が違う2つのNFT規格

僕らのNFTプラットフォームは、イーサリアムブロックチェーン上で動作し、ERC721とERC1155という2つのNFT規格を採用しています。

ERC721は、1つ1つのNFTが唯一無二であることを保証する規格です。つまり、それぞれのNFTは固有のIDを持ち、他のNFTと区別されます。美術品のように、1点ものの価値を持つデジタルアセットに適しています。

一方、ERC1155は、複数のNFTタイプをひとつのコントラクトで管理できる規格です。それぞれのNFTタイプはIDで識別され、同じIDのNFTは同じ特性を持ちます。ゲームのアイテムなど、同種のアセットを大量に発行するのに適しています。

ERC721のNFT規格で作ったキャンバスアート
ERC721に組み合わせることができるERC1155のNFT規格で作ったアートアイテム

ストリートアートのカルチャーにインスパイア

僕らのプラットフォームでは、この2つの規格を使い分けることで、ベースとなるアートとアイテムアートをNFT化し、マーケットプレイス上で自由に組み合わせることができます。つまり、ユーザーは自分だけのオリジナルアートを創作し、他のユーザーとコラボレーションすることができるのです。

この仕組みのモチーフになっているのは、ウォールアートやストリートアートです。街中の壁に描かれるグラフィティは、多くのアーティストが関わることで進化していきます。僕らのプラットフォームも、1枚のデジタルキャンバスの上に、どんどんとアートが展開されていくイメージで設計しました。

ERC721とERC1155が組み合わさるとこうなります
タイ・バンコクにあるウォールアート街を歩いていて刺激を受けました

新時代のアート体験を子供達に

ワークショップでは、まず子供たちに実際にアイテムアートやキャンバスを描いてもらいました。自由な発想で、思い思いの絵を描く子供たち。できあがった作品は、その場でデジタルデータ化し、僕らがNFTとして発行します。

絵の具やクレヨンでアイテムアートを作る子供たち
キャンバスアートは体全身を使って作っていました
そして子供達のアートを読み込んで必死にその場でNFT化する僕w

次に、子供たちはプラットフォーム上で、自分や他の子が描いたアートを組み合わせる体験をしました。自分の描いた絵が、他の子の描いた絵と合わさることで、新しい作品が生まれる。そこには、人と人とのコラボレーションやつながりが生まれます。

出来上がったコラボアート(サンプル)

僕らは、このワークショップを通して、子供たちにアートの楽しさを体験してもらうだけでなく、コラボレーションの大切さや、デジタル社会における新しい価値の創造方法を学んでもらいたいと考えています。それは、これからの時代を生きる子供たちにとって、とても重要なスキルになるはずです。

2日間のワークショップの中では、NFTアートの可能性を広げる様々な試みも行いました。できあがったアートをTシャツにプリントして販売したり、子供たちがTシャツを着てファッションショーを開催したりと、アートの多様な展開方法を体験してもらいました。

Tシャツがなかなかイケてるんです
ノリノリでランウェイを歩く子供たちと、デレデレの大人たちw

また、僕らが開発中のメタバースプラットフォームを使って、子供たちが仮想空間で遊ぶ機会も設けました。メタバースとは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術を使って構築された、現実世界と並行する3次元の仮想空間のことです。子供たちは、メタバース内でアバターを操作し、他の子とコミュニケーションを取りながら、デジタルな体験を楽しんでいました。

ワークショップに参加した子供たちの多くは、僕らが提供したプログラムに興味津々で、積極的に参加してくれました。2日間があっという間に過ぎていくのを感じました。子供たちの創造力と吸収力には本当に驚かされます。

創造性と価値を守るプラットフォーム

僕らは、このワークショップを通して、子供たちがいかに座学以外の体験型学習を求めているかを実感しました。アートやデジタル技術を使って、創造性を育み、コミュニケーション力を高める。そんな教育プログラムの可能性を強く感じた2日間でした。

RyoKonishiDAOでは、今後もこうしたアートを通じた教育活動に力を入れていきます。NFTやメタバースといった新しい技術を使って、子供たちの創造性を最大限に引き出すプログラムを開発していく予定です。

また、僕らのNFTプラットフォームは、アーティストや創作者にとっても新しい表現の場となるはずです。デジタルアートの価値を守り、適切に評価する仕組みを提供することで、アーティストの創作活動を支援していきます。

アートとテクノロジーで子供達の可能性を育む時代を切り開く

アートには、人々の心を動かし、社会を変革する力があります。僕らは、その力を信じ、アートとテクノロジーの融合によって、より自由で創造的な世界を作っていきたいと思います。子供たちの無限の可能性を引き出し、未来のアーティストやイノベーターを育てていく。それが、RyoKonishiDAOの目指すビジョンです。

今回のワークショップは、その第一歩となる、とても意義深いイベントでした。参加してくれた子供たち、そして開催にご協力いただいたSORAIの皆様に、心より感謝申し上げます。

これからも、RyoKonishiDAOの活動にご注目ください。僕らは、アートとテクノロジーの力で、世界をもっと楽しく、もっと豊かにしていきます。一緒に、新しい時代を切り開いていきましょう。

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