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東京の地下鉄〜都営地下鉄 難易度高い

久しぶりに電車に乗り間違えた。いや、まだ乗ってないから駅を間違えたというべきか。新宿駅で京王線から都営大江戸線に乗り換えようとして新宿駅に来てしまった。それ自体は間違いではないが、新御徒町まで行くので新宿西口駅に行く必要があった。新宿駅からは直接行くと遠回りになるので一駅逆方向へ行って電車を乗り換える必要がある。6の字を描いて走っている路線なので正しくアクセスしないと行きたい方向へは行けない。誰が設計したんだこの路線、と文句を言いたくなる。都庁を中心に設計されているのでこんなことになる。隣の駅の都庁前駅で降りて、両国方面の電車に乗る。やれやれ。都営地下鉄は昔から鬼門で、京王線から新宿駅は行きたいのに都営新宿線が乗り入れていて新宿駅に行かなかったりと、なんだか相性が良くない電車だった。乗り心地は悪くないのだけど、もう乗るのをよそうかと思ってしまう。ごちゃごちゃと乗り間違えているうちに午後の4時になる。全くもう。

法事の帰りで、都内だけどいつもとは違う日常外のエリアを移動している。今朝は昔住んでいた地域の最寄駅で降りて、バスに乗った。バス停で居合わせた方と少し話をした。寺町方面へのバスには初めて乗る。寺だらけのこのエリアに来るのは墓参りと葬式と法事の時。祖父の23回忌があって久しぶりにお寺へ行った。住職も代替わりしていて、祖父は先先代に戒名をもらったのだという。叔父と父の従姉妹の夫とは久しぶりに会った。遺産相続で裁判になったこともあり、叔母2人は欠席していた。父方の親戚が集まるのは葬式の時ぐらいだ。

子供の頃によく行った文房具屋の前を通り、バス停まで歩くと、読書会や粘土のワークショップに通った区民センターがすぐそばにあった。小学生の時に通っていた歯医者はもうなくなっていて、よく行っていた洋菓子店も建物が更地になっていた。パンセというお菓子をこの店でよく買った。お土産にするような洋菓子だ。住んでいたのは40年前だから、いろいろ変わっていても不思議ではない。毎月漫画を買っていた本屋はすでになかった。そういえば私には故郷と呼べる土地がない。父の仕事の関係で2〜3年おきに引っ越しをしたせいもあって、各地に通った学校と友達がいるが、それは生まれてからずっと住んでいた土地という感覚とは程遠い。そのためかか、今この世界を旅している旅人という感覚が常にある。我々はどこかへ旅している途中の存在で、今という瞬間にここにいるに過ぎない。午後4時過ぎの電車。祝日の振替休日。昨日は建国記念の日で今日は振替休日。どの天皇の誕生日だったかな。初代天皇の神武天皇が即位した日らしい。2000年くらい前か。実在した人物かどうかもよくわからないらしい。うーむ。

電車の向かいのシートに座っている男性が空のペットボトルにプラスチックのシートを丸めて入れている。それを周りの人が見ている。おそらく外国人旅行者だろう。壮大な時間旅行者で長い時間をかけて旅しているとしたらもっと取捨選択しながら生きていくのではないか?ダラダラ時間を過ごしたりせずに。

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