機能不全家族じゃないといけないの?って話。

またAC(アダルトチルドレン)の話。

だいたいACについて検索すると、機能不全家族の話とがついてくる。
虐待されていた、過干渉されていた、親が不仲だった、アル中だった、極度の貧困だったetc

たしかに、ACは機能不全家族で育っているパターンが多い。
幼少期に暗い記憶を抱えて生きている人達が、過去と今について辛い辛いと嘆いて、それが一段落ついたら克服へ向かう。
これがまぁ、なんというか、よくあるパターン。

なんだけれど。
私の場合、育った家庭はまったく機能不全家族には当てはまらず。
そりゃ、多少親同士の仲が悪い時期もあったし経済的に多少困っている部分もあるし、母親は教育マニアだったけれど。
そんなの一時期的だったり重たいものじゃなかったりして、機能不全家族って呼ばれるほどのものじゃないよなぁって。

それでも私の気質はどう考えてもAC。
エゴグラムは何回やってもACのところだけ異様に高い数値が出るし、ACチェックリストも笑っちゃうくらい当てはまる。

だから、私はちょっと罪悪感を抱えている。

幸せな家庭に生きているのにACでごめんなさい。

これは、産み育ててくれた親に対しても、私以外のACの人達にも思っている。

なんで私はこんなに恵まれているのにACなんだろう。

私の体調(メンタル系)については、明らかに父からの遺伝だと思う。
父も私も同じ心療内科で似たような症状の治療を受けている。

だから、ACも遺伝なのかな?と思うんだけれど、父の性格はAC的ではない。
ただ、白黒思考をはじめとして、メンタル系特有の思考回路をしている人間ではあると思う。

その、父方の思考回路に、母親の早期教育が悪い意味でハマってしまったのかもしれない。
母は優しいけれど気分屋で、自分の思い通りにならないと機嫌を損ねる。殴ったり叩いたりはしないけど。
それでも幼い私は、母に施される教育をきちんと身につけて「できる子」でいないと認めてもらえないと信じていた。
母を怒らせたら、見捨てられるとからだのどこかに刷り込まれていた。

ACの引き金を引いた出来事は他にも思い当たるものがいくつかある。
けれどやはり大きな原因は、父と母という異なる文脈が合わさり、そこに長女という家族構成上の特質も加わったことだと思う。
おかげさまで(?)私は立派なACに成長した。

父が悪いわけでも母が悪いわけでも家庭全体が悪いわけでもない。
色んなことが組み合わさってしまった。それだけ。

もちろん、私が悪いわけでもない。
これは、私が私に言い聞かせる必要のある言葉。

機能不全家族じゃなくても、アダルトチルドレンになることはある。
それは決して自分が悪いわけじゃない。
だから、誰のことも、自分のことも、責めなくていい。

そういう気づきが今ふってきたので、書いてみました。

いつものサイトにあげようかなって思ったんだけど、あっちはもっと観念的な話向きなので、今回はこっちに。

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