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【#読書感想文】 『現代素粒子物語』 中嶋彰 〜素粒子や加速器に興味のある人に〜

『現代素粒子物語』 中嶋彰

 ヒッグス粒子発見前夜の一般向け書籍です。
 世界的な加速器CERNの紹介やクォークの基本的な説明もあり、素粒子を学ぶ上で解りやすい本でした。

 この本は、ヒッグス粒子と暗黒物質にかなりページを割いています。これを読むと、書かれたときは暗黒物質が先に発見されそうな雰囲気だったのですね。
 でも前者が直後に発見され、その結果ノーベル賞に繋がりました。

 本を購入したのはノーベル物理学賞の受賞内容を知りたかったからです。でもすぐには読まず、同時に買った「多世界解釈」についての本を先に読んでからと思い、長く積んでいました。
 最近、多世界解釈問題についていろいろな意見があるのを知り、こちらの本は後回しにして、『現代素粒子物語』を先に読むことにしました。
 実は物理学の再学習をしたいと思ったきっかけの一つに、ダン・ブラウン原作の映画『天使と悪魔』に出てきたCERNに興味を持ったからというのがあります。だから早く読みたいと思っていました。
 この話はまた別の機会に。

 暗黒物質については、名前の印象からしばらく「SFの小道具」だと勘違いしていました。でも物理学ではかなり前から議論に挙がっているものとしり、学習不足を感じた次第です。
 それを知ったのは、スーパーカミオカンデの見学に行ったときでした。
 これも発見も近いうちに発見されれば、また宇宙の成り立ちに対する理論が証明され、最先端の学問がさらに進むでしょう。その日が来るのが楽しみです。

 もうじき読了というタイミングで2022年のノーベル物理学賞が発表され、ベルの不等式が一気に話題になりました。
 これについては今勉強している量子力学の本で学んでいる最中でした。
 おかげで入口から少し踏み込んだ内容も理解できるようになりました。
 いままでは時間のかかる科学系の一般書でしたが、本書も短時間で読み切れました。物理の学習効果を実感しています。

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 リンクは貼れたものの、うまく書影が表示されていません。
 本が古いと、ときどきこのようになるようです。


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