見出し画像

100日後に年越すオレ 54日目「は:ハンバーグ」

”いろは順”エッセイの三日目、本日は”は”です。

画像1

”は”で選んだ題材は、「ハンバーグ」。子供から大人まで大好きな料理ですね~。

ハンバーグについて何から書こうかと考えたんですが、いきなり落語の話から書きましょうか。

当代きっての人気噺家である柳家喬太郎師匠の名作に「ハンバーグが出来るまで」という新作落語がありまして。簡単なあらすじを書くと、主人公のマモルの元に3年前に離婚した元奥さんが訪ねてきてハンバーグを作ってくれることになり、買い出しに来たマモル良くも悪くもおせっかいで人の良い商店街の人達とのドタバタ劇、というもの。昨年、銀座の博品館劇場で舞台化されていて、キョンキョン(柳家喬太郎師匠の愛称)自身も八百屋のママ役で出たんですが、運良くその舞台も見ることが出来ました。

商店街の人達のドタバタ劇というと、立川志の輔師匠の「メルシーひな祭り」という新作落語も有名で、こちらはフランス大使の奥さんと娘さんが商店街にある雛人形の職人の工房へ見学に行く中でのドタバタ劇で、こちらも傑作ですが、どうも現代落語と商店街の人々というのは相性が良いようです。これも”人情味”が昔の長屋の人達とオーバーラップするからなのかなと個人的には感じています。どちらの作品もとても面白いので、是非機会があれば聞いてみてください。(CD音源化されてますし、某動画サイトでも野良音源がアップされてます💦)

話は少し逸れましたが、その落語の中でも語られるように、ハンバーグというのは家庭の味であり、それぞれの家でレシピが存在しているような気がします。ひき肉とつなぎの比率だったり、タマネギの量だったりから始まり、ハンバーグの形や焼き加減、かけるソース、そして付け合わせまで。
家庭ごとの味を楽しめるので、幼い頃の友達の誕生日パーティーでハンバーグを食べるのは楽しみだったことを今更ながら思い出します。

そんなハンバーグですが、家庭の味はあるものの、もちろん街の洋食屋やステーキ屋で食べるハンバーグも美味しくて。今でも「あぁ、あのお店のハンバーグ食べたいなあ」なんてふと思ってしまい、居ても立っても居られなくなるなんてこともざらにありますね。

個人的に最も印象的なハンバーグは、東京の広尾にある老舗洋食店、「レストランコニシ」のハンバーグ。10年以上前、ちょうど近くの場所で仲間と起業した最初のオフィスがあったんですよね。それでお昼にふらっと一人で食べに行っていました。洋食屋なのでオムライスやコロッケなどの定番メニューもあるんですが、僕はいつもハンバーグ。このハンバーグ、肉肉しさはステーキ屋(例えば矢沢ミートとか)などには敵わないんですが、何よりタマネギたっぷりで甘みたっぷりなんですよね。何故かホッとする味というやつで、言ってしまえば上品過ぎずに家庭のハンバーグの延長線上に感じられていたからかもしれません。
レストランコニシは古くは今は亡き勝新太郎さんが通っていたり、新しい方では福山雅治さんが通っていたとしても有名。著名な俳優だけではなく、昔の自分のように近所のサラリーマンたちも足繁く通う、そんな魅力のあるお店でした。最近久しく行ってないんで、近々行ってみようと思います。

それ以外でもいくつか紹介すると、自宅の近所にある「ステーキハウスおなかいっぱい」では、ソースが10種類以上から選べるんですが、僕はいつもベーコンミートソースのオリジナルソースを選んでまして、それがまたウマイ。最近はリモートワークなので駅近くであるそのお店まではなかなか行く機会が無い(いつも駅からの帰り道で寄っていたので)と思っていたんですが、今考えてみるとそれでもコロナ禍で数回行ってるんで、結構行ってますね~。大好きです。

他に印象的だったのは、パスタの町・高崎の名物店である「デルムンド」で食べるオリジナルメニュー”ハンブルジョア”

見て分かるように、パスタの上にどでかいハンバーグを乗せ、そしてその上から熱々のミートソースをかけるというもの。このハンバーグがマジでうまくて、一口食べただけで幸せになります。開店前から毎回客が並んでいるのも納得のご当地グルメですね。

他は何があるかと自分のRettyを見返しましたが、まあ色々食べてました。その中でいくつか言及するとすれば、まずは物凄い勢いで肉汁が飛び出すことで有名な、京都の「とくら」のハンバーグ。これはハンバーグが運ばれてきて箸を入れる瞬間を動画で撮って欲しいくらい。というか数年前に自身で撮ってました(笑)。

どうです?これ。凄いですよね。味もめちゃくちゃ美味しいですよ!


それ以外にもご当地ハンバーグはあって、例えば北九州の「ラルコーン」だったり新潟の「ブロンコ」、仙台には”目玉焼きハンバーグナポリタン”が名物の「ハチ」もあるし、銀座はハンバーグ専門なら「AOI」だし洋食店なら「あづま」「煉瓦亭」もある。長野の松本は「盛よし」、新宿の「ラシーン」の細長いてごね石焼ハンバーグも捨てがたいよなあ・・・なんて考えてたら涎が出そうになりました。こんな夜中なのに。

やっぱりハンバーグ大好きなんですね、僕は。少しでもこの空腹感をごまかすために、キョンキョンの「ハンバーグができるまで」を聞きながらベッドに入り、笑いつつもちょっぴりしんみりしながら眠りにつこうと思います。

果たして夢の中では、ハンバーグを作るのか、食べるのか。楽しみです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?