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終わりは始まり、始まりは終わり【12月12日】

今日は、解散とか卒業とかいうニュースがたくさん目に入ってきたので、終わりってなんなのか、そんなことを言葉に残しておきたいと思います。

卒業の語源はラテン語らしいです。
しかも意味は、別れや旅立ちではなく「階段・段階」だそうです。

「卒業」といえばgraduationを思いつく人の方が多いだろう。語源はラテン語のgradus(グラドゥス)で、「階段、段階」を意味する。つまり、階段を一歩ずつ登るイメージがgraduationという英語にはこもっている。

2011年『山びこ通信』2月号巻頭文より

終わりは始まりであり、始まりは終わりである。
確かに、卒業も解散も何かの終わりであると同時に、何かの始まりを意味するものでもあるような気がする。
なんかこんな感じで、一見すると真逆の意味で使っていた言葉たちが、実は表裏一体だったりするみたいなことを感じることが最近すごく多い気がする。そんな表裏一体の中でも、特に僕が興味を持っているのが死生観である。

死があるから、生があるし、生があるから、死がある。
そんなことを考えていると、今僕たちがいるこの状態は一体なんなんだろうと思えてくる。生きてはいるけど、生きれるのは死があるから。何かを始められるのは、終わりがあるからなのかもしれない。

もう一つ僕が最近好きな言葉。それが間(あわい)です。

「あわい」に似ている言葉に「あいだ(間)」がありますが、このふたつは少し違います。「あいだ」の語源は「空き処(ど)」で、AとBに挟まれた空間を言います。それに対して、「あわい」は「合う」を語源とし、AとBの重なるところ、交わった空間を言います。

NHK出版 デジタルマガジンより

僕たちは実は、すっごく不安定な中にあるのかもしれない。どっちつかずの状態。混ざり合った状態。宙ぶらりんの状態。でもなんかそれがいいなって思う。そのよさを言葉にしていきたいです。

あなたは間を感じる瞬間がありますか?
終わりって、始まりってなんだと思いますか?
生きるって、死ぬってなんだと思いますか?
書くことで問いが生まれるこの感覚がとっても心地よいです。

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