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「とりあえず、走りながら考える」の危うさ

よく「とりあえず、動く。そして、走りながら考える」と聞きます。
半分合ってて、半分危ういと思っています。。

動いてみないとわからない。のは、本当で。
行動した結果、思っていたことと違うことは良くも悪くもある。
だから、うだうだ考えているより、はよ動け。というのは本当だと思います(そうやってクライアントのお尻叩くこともよくあります)。

そういう意味で、走りながら考えるのはアリアリではあるんですが、その言葉、一旦立ち止まって考える必要はあります。

「走りながら考える」ことを、やっていい人やってはいけない人がいると思うのです。

ある程度の骨組み・仕組み(=ビジネスモデル)ができている人は、その目標・目的に向かって走り、その過程の中で考えていけばよいのですが、それができていない人は、単なる行き当たりばったりになる可能性が高いから。

行き当たりばったりになれば、当然のことながら、うまく物事が運ばないだろうし、効率も悪い。小規模事業者はリソーセスないから効率大事だと思うんですけど。

成功者で「行き当たりばったりで・・」と仰る人が割と注目されるので、自分もそうありたいと思う人が多そうに感じますが、あの言葉を鵜呑みにしてはいけない。成功者は、ちゃんと考えているし、ちゃんと動いているから。

学生時代、テスト勉強していないと言いつつ、ちゃんと80−90点取ってくる人いたでしょ。あれと同じ。

特に気をつけたいのが、会社員から起業する場合だと思います。会社の仕事って、基本「ゼロから1」を産み出さないからです。プロジェクトチームやベンチャーしたての会社で、全く何もないところから、色々と作っていったという経験がしたことがある人は別ですが。

普通の会社員・勤め人は、基本 従来からある仕事の進め方やマニュアルに沿って仕事をしているはず。

どれだけ会社員勤めが長くても、起業すること、つまり「0→1」の仕事と勤め人の仕事では仕事の性質がまるっきり違う。

逆に勤務歴が長いと自分を誤解してしまう可能性があるように思います。「走りながら考える」のは会社の仕事の延長線で考えていないか?起業は、全く別物と考えたほうがよいと思います。

だから、面倒でもビジネスモデル(収益の仕組み)を先にしっかり作り込むのが大事。

最近 起業される方が「ノープランだけど(本当にノープランな感じだった)、まあとりあえず、走りながら考えるよ」と仰っていたのが、すごく気になったのですが、そこで声かけたら、売り込みと思われるかなと思って、何も言い出せなかったのでした。

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