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働きたくない(転居 その3)

 私が当時住んでいた部屋の家賃と同じくらいの物件は探せばあるようだし、それなら住めそうじゃないか。

 そう思うと、私は一心不乱にネット検索していました。そして、私でも名前を知っていたSUUMOを全国的な一大賃貸住宅チェーン店だと勘違いしていたことから、SUUMOのサイトで色々と気になった物件を、東京に行くこのタイミングで話を聞いてみたいと思い、ピックアップしていました。

 ええ、SUUMOは巨大なデータベースで、物件にはそれぞれ賃貸紹介会社があるんですよね。マジで知らなんだ(すいません)。だって、もううん十年も賃貸紹介会社にお世話になっていなかったんですもん。

 条件は東京23区内限定で、家賃は当時の大阪での家賃と同等程度、お風呂(ユニットバスでもシャワールームでもでOK)とトイレ付(何れも共同はNG)、鉄道の最寄り駅から徒歩10分以内なら嬉しい、といった程度でした。

 23区内に拘ったのは、都会に憧れるというか、ハッキリ言えばマウントですよ(笑)。大阪人からすれば、東京と言えば23区内を指すことが多いのも事実ですし。街としては吉祥寺が好きですが武蔵野市ですし、ここはブレないでおこうと思いました。

 何件かの会社からすぐにメールで返信をもらい、5泊6日の東京旅行の大半は物件紹介に充てられることになりました。

 このときはまだ、興味7割(野次馬根性部分ですね)といった感じで、実際に住む又は住めるとまでは思ってもいませんでした。が、淡い期待だけは抱いていました。

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