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働きたくない:頭痛について

 私は元々頭痛持ちで、20代半ばくらいから頻発するようになってきました。このときは、頻度的には一ヶ月に一度程度でした。その程度なら頻発ではないという意見が多く寄せられると思いますし、それは理解できます。今の私からすれば、全く頻発ではありませんから。ただ、当時の私としては頻発してきたという捉え方だったということです。

 最初はバファリンを服用しておりました。今のように市販の頭痛薬の種類が豊富だったわけではなく、バファリンも1種類か2種類くらいしかない時代でした。

 30代あたりから更に頻発するようになり、週に一回程度になってきました。当然、バファリンを服用する回数が増えます。そうなると、徐々に効きが悪くなってくるのです。皆さんもこういう経験をお持ちだと思います。

 最初は、効果(治癒時間)の差があっても服用すれば頭痛は治まっていたのですが、30代も半ばに差し掛かる頃、服用しても効果が出ないということが増えてきました。バファリンから他の頭痛薬に変更しても、最初の数回程度は効果があるのですが、それ以降は効かなくなってきました。自然に頭痛が治まるのを待つしかありませんでした。それはもう苦しみでしかありません。

 何がトリガーとなって頭痛が引き起こされるのか、全く検討もつきませんでした。朝、昼、晩、晴れの日、曇った日、雨の日。記録を付けていましたが、関連性を見い出せませんでした。

 会社の産業医に相談し、頭痛専門の外来医院を紹介いただき通院するようになりました。この頃になると一週間に2回か3回は頭痛が発生しており、激痛と言えるほどのときも増えてきました。この激痛のときは、もう何も考えられず、ただただ痛みに耐えるという感じで、仕事中に発生すると本当に地獄でした。勿論、市販薬での効果は期待できないままでした。

 頭痛専門の外来医院からは、強力な頓服を処方してもらうことになりました。マクサルトとか、今はもう名称は憶えておりませんが、最終的には10種類くらいは服用したように記憶しております。それらは医師しか処方できない薬ということもあってか、効きました。服用するタイミングもありますが、効きました。当時の私にとっては魔法の薬のようでした。

 ただ、それも3ヶ月か4ヶ月ほどすると、効果はなくなりました。3日に一度は服用しているのですから、当然かもしれません。それに、その頓服は一回に処方できる数量(用量)が定められており、一ヶ月に服用していい数量(用量)も定められていました。私はその上限いっぱいまで服用している状態でした。

 ある頓服が効かなくなったから別の頓服に変えるということを繰り返していましたが、とうとう医師からはもう新しい頓服の種類はないと言われました。仕方なく、ローテーション的に以前に使用していて効かなくなった頓服に戻したりしましたが、最初の1回か2回程度は効果があるのですが、持続しませんでした。

 そのうち、頭痛は2日に1回は発生するようになりました。ほぼ激痛です。どんなタイミングで頭痛が発生するのか全く予想ができなかったので、元々出不精ではありましたが外出も更に億劫になりました。せめて、仕事中に発生するのだけはやめてほしいと強く思うしかありませんでした。

 そんなある日、仕事中にのたうち回りたいほどの頭痛が発生してしまいました。普段の激痛よりももう一段階上の痛みに感じました。「頭痛が痛い」という言葉は誤用ではありますが、感覚的にはその言葉は正しいと思ってしまうほど、普段の頭痛にプラスして激しい痛みがあるという感覚なのです。

 このままでは仕事もできないということで、当時の上司に報告し許可をもらって会社の近くの医院に行きましたが、紹介状を書くのですぐに大きな病院に行ってほしいと言われ、そのまま紹介いただいた病院に行きました。

 その病院にそのまま入院することになりました。人生二度目の入院でした。数年のうちに二度も入院することになるとは。今のところ、これが人生の最後の入院となっていますが、最後にしたいものです。

 入院した理由は高血圧でした。血圧が189ありました。頭痛は関係なかったのですが、降圧治療を受けている間に、ずっと続いていた頭痛は治まっていきました。そこで、あれ、降圧剤を服用したことで頭痛が治まったということは、頭痛の原因は高血圧だったのかなと思いました。

 退院後、入院していた病院で処方してもらっていた降圧剤を毎日服用していると、それまで2日に一度はあった頭痛、しかもほぼ激痛の頭痛は鳴りを潜めました。快適でした。この数年はなんだったんだろうと思うくらいに快適でした。

 通院していた頭痛の専門医にも経緯を話し(会社の産業医にも話しました)、降圧剤を処方してもらったところ、頭痛の発生頻度は大幅に下がりました。

 その後、人よりは頭痛は発生しやすい体質だろうとは思いますが、頭痛が起きても大抵は市販の頭痛薬が効くようになりました。以前は頭痛が起きたら耐えるしかなかったのが、服用すれば効果があると思えるのは、安心感と安堵感に繋がります。それにより、痛みに耐えることも以前よりかは苦痛ではなくなりました。

 今は降圧剤は服用しておりませんが、数年間は毎日服用しておりました。高血圧な体質に変化はありませんし、頭痛は今でも頻繁に発生するようになってしまっていますが、あの頃と比べると痛みはかなりマシですし、治まる時間も短くなっています。何よりも上述した市販の頭痛薬が効く(ことが多い)ということが大きいです。

 頭痛に悩んでおられる方は多いと思います。低気圧でも頭痛になることがあるかと思います。私も最近になってですが、(おそらく)低気圧が原因で頭痛になることが多くなりました。また、肩こり等が原因で起こることもあります。これらは、元からの頭痛とはちょっと痛みが異なります。個人の感覚の違いもあるのでなかなか説明は難しいのですが、これは低気圧からくる頭痛かな、これは肩こりとかからくる頭痛かなというのは、なんとなくですが分かるようになってきました。

 原因は人それぞれですが、何かしらの原因はあると思います。その原因が一つなのか複数なのか、見つけるのは大変でしょうし、私も偶然見つけることができたと思っていますが、私のように高血圧というのも原因の一つになり得ますので、一度ご自身の血圧を確認してみるのもいいかと思います。

 頭痛薬について、これは個人で合う合わないや、服用するタイミングもあるのですが、私は上記の入院以降、市販の頭痛薬はずっと「イブクイック頭痛薬」を服用しておりました。「イブクイック頭痛薬DX」の方が高価だし強力そうなので、そちらの方がいいかなと試したことがありましたが、「イブクイック頭痛薬」よりも効き目がありませんでした。これはもう本当に合う合わないの世界だと思います。

 ただ、一年程前からまた効かなくなることが多くなってきました。頭痛の頻度も増えました。それでも騙し騙し過ごしていたのですが、数ヶ月前に外出先で頭痛が発生し、持ち歩いているはずの頭痛薬を切らしてしまっていたこともあって、近くのドラッグストアに駆け込んだのですが「イブクイック頭痛薬」だけ売り切れ中。泣けますよね。仕方なく、普通の「イブ」を買ったんですが、これが効果てきめん。今は「イブ」に切り替えています。高価な頭痛薬が必ずしも効果的かどうは分からないという教訓でした。

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