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働きたくない(20代前半から半ばの頃)

 会社を辞めたタイミングで実家から出て一人暮らしを始めることにしました。どうしてこのタイミングだったのか、今から思うと自分でも不思議なのですが、私の境遇は色々と一般的な家庭と同様ではなかった(家庭不和とかそういう意味ではありません)のと、ずっと一人暮らしをしてみたいという願望があったので、仕事を辞めて自由に動ける今のタイミングがいいと思ったのでしょう。当時の貯金も一年は遊んで暮らせるだけの額はあったのも大きかったです。

 最初は親戚が近くに住んでいるという理由で、住み慣れた大阪市内から近隣の市に引っ越しました。マンションだったのですが、初めての一人暮らしは快適で楽しかったです。ただ、夜になるとこれまでの生活環境と比較して周りが静か過ぎて、それがなんかモジモジするというか。

それに、大阪市内に出るにしても交通費が馬鹿にならないという現実をここで知ることになります。遊びに行くにしても電車で大阪市内に出る選択しか当時はなかったことから、実家に比べると大阪市内に行くひと手間が増えるということも、面倒臭がりの自分には段々と負担になってきました。

 貯金はあったと言いつつも、あれば遣ってしまうのが私の悪いところで、一年は遊んで暮らせるだけの蓄えだったのに、ものの数ヶ月で金欠に。情けないことです。当然、生活費も枯渇しつつあり、背に腹は代えられないということで正社員の仕事を探しつつ、仕事を探している間は派遣会社の紹介で派遣の仕事をしてみてはどうかと親戚から言われ派遣会社に登録し、運良くすぐに仕事を紹介いただきました。

 驚いたのは給与でした。前の会社の約2倍……。ただ、これで私のぐうたらな気持ちが改めて育まれた面もあります。3ヶ月働けば3ヶ月遊べる、そう考えてしまったのです。そして、実行しました。20代後半、30歳近くまではこの繰り返したでした。

 住む場所も、最初に引っ越した所に一年ちょっと住んだ後に、やはり大阪市内の方が遊びに行くにしても働きに行くにしても、金銭的にも時間的にも余裕ができるということで、実家近くの慣れ親しんだ場所にまた引っ越すことにしました。

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