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ツレが軽度のADHDの傾向ありと診断されまして。

どうも気になることがあったらしく、夫が心療内科に行った。
ちなみに毎日一緒にいるわたしには全っ然、さっぱり、これっぽっちも、わからなかった。
困りごとがないので、正直今もわからん。


そもそもADHDってなんなのか、調べてみた件。

ADHDは「Attention-Deficit Hyperactivity Disorder」の略称で、日本語に訳すると「注意欠如・多動症」です。文字通り「不注意」「多動傾向」が主な特性となります。
不注意
・集中ができず、ケアレスミスが多い
・モノをなくすことが多い
・スケジュール管理が苦手
・約束を忘れてしまう など
多動性、衝動性
・落ち着きがない
・一方的なおしゃべりをする
・感情が高ぶりやすい
・金銭管理が苦手
・自分の順番を待つのが苦手 など

で、さらにここから、

不注意優勢型
不注意が目立つが、多動性・衝動性は目立たないタイプ
多動性ー衝動性優勢型
多動性・衝動性が目立つが、不注意は目立たないタイプ
混合型
不注意・多動性・衝動性、どれも目立つタイプ

に分かれるらしい。

うーん、あえて言うならケアレスミスがちょっと多いことくらいか…?
多動性とか衝動性っていうのは全然当てはまらないな。
優先順位をつけるのが苦手とか、片付けが苦手とか、夫の不得意なことをわざわざ全部寄せ集めてもってきたら、不注意優勢型のADHDと言えなくはないのかもね、というかんじ。
人間誰しも得意なことがたくさんあるんだから、わざわざ苦手なことばっかりかき集める必要はないのだ。

でも夫としては、ADHDの傾向があったから苦手だったんだと分かって、少しすっきりしたらしい。それならよかった。


夫が困っていること。

夫の困りごとは、ほとんど仕事のときに感じてることみたいだ。
あれやこれやと次々に降ってくる仕事にどうやって優先順位を付けたらいいか迷う。
締め切りを忘れることはないけど、慌てて提出して後からうっかりミスに気付いたり、指摘されたりすることがある。
デスクトップでファイルが散らかる。書類の整理も少し苦手。心配性で捨てることに躊躇するんだと思う。

仕事の話を聞いていて、正直、なんでそんなことすんの? と疑問に思ったことはある。
でも、初めての部署での慣れない仕事だし、そんなもんかなと思ってた。
忙しいと片付けは後回しにしがちなのは多くの人に当てはまるよね。

夫に最初に相談されたときは、上司が過去に数人病ませた実績のあるパワハラ系だったから、その上司のせいで過度に気にして落ち込んでるんだろうな、と思った。実際に元気がない時期もあったし。
この上司と仕事をするまで夫自身もADHDかもって気にしたことがなかったらしい。
そうやってこの人は若者たちを悩ませて病ませてきたんだろうな。
昔はみんな知らなかったもんな、ADHDとか。
(振り返ると上司との相性が悪すぎるな。もう二度と巡り合いませんように。)

お気づきかもしれないけど、なんなら今もこの上司のせいだとちょっと思ってる。
よくもわたしの夫を追い詰めてくれたな!


わたしが1ミリも困ってない話。

夫が気にしているADHDっぽさで困ったことは何一つない。
なんなら「困ったことない?大丈夫?」と聞いてくる夫に、けなげでかわいいヤツだなぁと思ってるくらいだ。
家での優先順位の付けかたはパーフェクトだと言っても過言じゃないし、片付けが苦手だというのも、わたしのちょうどいいレベルに部屋を維持できて都合がいい。(忙しいときに多少散らかっても怒られず、暇になってピカピカに片づけたら感謝されるのでやる気が出る。)
約束を忘れることもその特性として言われているけど、出会ってからこれまで、約束を忘れられたことは1度もない。
遠い昔にわたしが言った「これやりたいな~」みたいなのも全部覚えてて叶えてくれる。言ったわたしが忘れてる確率のほうが高い。(あれ?)
買い物をお願いして忘れられたことさえない。なんならこれ、わたしはあるよ。

おっと、これじゃあただの夫自慢だ。(自慢です。ダジャレです。)

わたしは基本的に薄情な人間だから、夫がADHDとわかったら気持ちがスンって冷めるんじゃないだろうかと心配していた。
自分でも何様なん? と思う。
生活になんの支障も、そういう実感もないくせに何言ってるんだって話だ。
でもわたしにはそういう偏見に満ちた、自分勝手で薄情なところがある。
言葉に出さない分別を身に着けたつもりだけど、実際に思ってしまうことについてはどうしようもない。

今回夫がそういう傾向があると言われても、それを聞くまでと聞いた後に、気持ちになんの変化もなかった。
それがわたしは嬉しかった。ちゃんと夫と家族になれたな、と。
仕事での困りごとは、わたしには手助けする術がないから健闘を祈る! としか言えないけど、家での困りごとはわたしがどうにかできる。
(手始めにタンスの整理整頓の権限を委譲していただいた。わたしは実は整理整頓が嫌いじゃないのだ。ただし気分が乗ったときに限る。)
苦手だから任せたいと素直に言ってくれるところは、夫の素晴らしいところだと思うの。どうかしら。


チェックリスト、やってみた。

いやこれ正直グレーゾーンめっちゃ誕生するやろ…と思った。
チェックリストをするときの気分にも左右されそう。
例えば周りに注意力散漫とか、仕事ができないというレッテルを貼られて、自信を無くしてる人は、そういう傾向が強く出そう。

自覚がある程度あって、その困りごととか生きづらさをどうにかしたい人を救済するためのチェックリストなのかな。
これで該当する項目が多ければ病院に行きやすくなるかも。気持ち的に。
まじで1ミリの実感もなく、これに当てはまる行動をとってる人は、おそらく周囲の人が先に気付く。


夫が病院で聞いた話を教えてもらうと、こういう傾向があって、自分で抱え込むタイプの人は鬱とかになりやすいと先生が言ってたらしい。
これは夫を見てて実感する部分がある。
自分で苦手だと認識してることについて「どうしてできないのか」と責め立てられるのはしんどい。
みんなは普通にできるのに、と思うとなおさらつらい。
できねぇもんはできねぇな! で諦める適当さがない、真面目な人が病んでいくのは悲しい。
もっと無責任になればいいのにとわたしは思うけど、それだってできる人とできない人がいる。もちろん無責任すぎるのはよくない。

夫は今回、パワハラ系上司のせいで落ち込み、一人でたぶんたくさん調べて病院に行くことを選んだ。
わたしはこのパワハラくそじじいを少し(少し?)恨んでいるけど、夫が病院に行ったこととか、検査を受けたことについてはよかったんじゃないかと思っている。
苦手なことが急にできるようにはならないし、これからもその部分と長く付き合うしか道はないけど、原因がわかることで安心したように見えたから。

夫には、このことは秘密にしておいてねと言われた。
もちろん誰かに話すつもりはないけど、夫に対する気持ちが変わらなかったことをどこかに残したいなと思ったから書いた。
誰も実際には知らないからいいよね。

仕事で困っても、元気に楽しく過ごしてくれたらそれでいい。
もうどうにもならなくなったら、わたしが働く!
苦手なことと、できないことは気にしないけど、ADHDを免罪符に手を抜いたら怒る。(今のところできないことは思い浮かばないけど。)
勘だけはいいから、手抜きはばれると思って生活してくれよ。



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