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1人旅について〜その2.竹原尾道編〜

【前回のあらすじ】

思いつきで上陸した広島。竹原と尾道を目指し、外も薄暗い中電車に乗り込む。寝ても覚めても瀬戸内海という環境で一眠りをかまして、見事に竹原を乗り過ごす。電車で引き返すにも本数が少ないので、健脚を活かして徒歩で戻ることに。

というわけで、竹原駅から歩いてお目当ての街並保存地区へ到着した。建ち並ぶ旧家の数々にワクワクしながら歩いていると、お腹がグーグーなりだした。とりあえず、近くにあったお好み焼き屋で腹ごしらえすることにした。

たまたま入ったそのお店は「たまゆら」というアニメの聖地だったようで、コラボメニューもたくさんあった。残念ながら、そのアニメを見ていなかったので、普通に広島風お好み焼きを注文した。せっかくだから、帰ったらアニメを見てみるかと思いながら完食して店を後にした。

その後はマッサンこと竹鶴政孝氏の銅像を見たり、小高い寺社に登って風景を楽しんだりしながら、街並みを満喫した。そして竹原から再び電車に乗り込み、尾道を目指すことにした。

尾道には、1時間くらいで到着した。これまで超長距離を移動してきたので、1時間はあっという間だった。夕方頃の到着でちょうど日没が見られそうな時間帯だった。あの坂道的なところで日の入りを見られたらいいなと思いながら、千光寺方面へ向かった。

ロープウェイがあるようなので、乗り場へ向かうも最終便にギリギリ間に合わず。泣く泣く徒歩で登ることにした。道中、良い感じのゲストハウスやカフェを見つけたが、日没時間まで余裕もないので、ひたすらに登り続けた。

小高い公園に到着したところでいよいよ日没の時間を迎えた。眼下に広がる瀬戸内海と街並と島へ掛かっている橋。イメージ通りの景色だったが、実物を目の前にすると感動が凄かった。その時の感動は今でも覚えている。

余韻に浸りながら、少しボーッとした後、すっかり暗くなった道を引き返した。知らぬ土地で暗闇の中、周りに人もほとんどおらず、不安を感じたが、無事尾道駅へ戻ることができた。

実は、尾道駅から東京までのバスが出ていることをリサーチ済みだったので、お目当てのバスが来るまでに晩飯を食おうと思った。尾道といえば尾道ラーメンである。

駅前にラーメン屋があったので、そこに入った。尾道ラーメンは初めて食べたのだが、旅の疲れも相まってめちゃくちゃ美味しかった。

そこからは、尾道駅周りをふらつきながらバスの時間を待った。そこで、有名な「しまなみ海道」を走ることができるレンタサイクルの存在も知った。(その数年後の真夏に友人と、しまなみ海道走破の旅をすることになる)

こうして2度目の1人旅を終えた。

ノープランかつ思いつきの旅で、効率性もへったくれもない旅だったが、出雲の神聖さと瀬戸内海の雄大さは心にしっかりと刻まれている。

次回は京都奈良編にて。






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