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3声対位法 第2~4類 一歩進んだ音楽理論 対位法編 Part 12

だいぶ空白の期間がありましたが、対位法の紹介を続けていこうと思います。今回は3声対位法の第2~4類を紹介していきますが、注意すべき点は2声対位法と変わりありません。間接連続8度、5度などに注意しながら対旋律を作っていきましょう。

1 3声対位法 第2類

2声対位法 第2類を参考しながら見てください。

定旋律に基づいて、一方は全音符で、もう一方は2分音符で対旋律を作ります。例題はこちらです。

最初と最後は不完全和音でも構いません。途中の小節では不完全和音は2つまで使用できます。ただし最後から1小節前では完全和音を置くようにします。そして上と真ん中、上と下、真ん中と下で禁則を破っていないかチェックしながら対旋律を作ってみましょう。

完成したのがこちらです。

2 3声対位法 第3類

続いて第3類の対旋律を作る練習です。
例題はこちらです。

バスに四分音符を置く場合は和音の第2転回形を作らないように気を付けましょう。しかし、バスに第5音を置いた場合でもその第5音が経過音であると判断される場合は許されます。この部分は結構線引きがあいまいなので、難しいところです。

完成したのがこちらです。

3 3声対位法 第4類

続いて移勢(シンコペーション)の例題です。

移勢はやむを得ない場合は一度中断することができます。また、下が対旋律の場合は1小節1和音が難しい時に1小節2和音が許されます。

完成したのがこちらです。

決まり事を守って対旋律を作るのが厳格対位法の学びの要となります。制約がある状態で作曲する練習だと思ってください。

4 終わりに

第2~4類に関しては新しく覚えることはありません。2声対位法で学んだ禁則をそのまま3声対位法に活かすだけです。
次回は3声対位法の華麗対位法を行います。

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また作曲もしています。

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