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2/1 Science記事メモ by Ryosei

Heavy drinkers increased their alcohol consumption the most during lockdown ロックダウン中、大酒飲みが最もアルコール摂取量を増やした

イギリスでパンデミック中『アルコールに関連する死亡者数が急増しているにもかかわらず、アルコールの販売量が安定して変わらないのはなぜか?』その答えは

『パンデミック前のアルコール消費量が上位20%だった人は、(パンデミック中に)家庭でのアルコール購入量の増加が、下位20%の増加量の17倍にもなる』

というように、消費量が一部の人に大きく偏ってることが理由のようです。

※パンデミック前にパブ・バー・レストラン(on-trade purchases)などで消費されてた量を勘案すると「実質的に消費量は増加してない」という考え方です

Most Americans don't know alcohol can raise cancer risk ほとんどのアメリカ人は、アルコールが癌のリスクを高めることを知らない

約3,900人のアメリカ人を対象に調査したところ『ワインがガンのリスクを高めることを知っていたのはわずか20%、ビールについては25%、蒸留酒については31%がリスクを認識していた』という結果に。

なぜアルコールがガンのリスクを高めるのか?という疑問を持つ人もいると思いますが、アメリカCDC(疾病予防管理センター)のサイトに以下のような説明があります。より詳細な情報へのリンクもCDCのサイトには掲載されているので興味のある方は読んでみてください。

『アルコールを飲むと、体内でアセトアルデヒドという化学物質に分解されます。アセトアルデヒドはDNAにダメージを与え、体がそのダメージを修復するのを妨げます。DNAは、細胞の正常な成長と機能を制御する細胞の「取扱説明書」です。DNAが損傷を受けると、細胞は制御不能な状態で成長を始め、がんの腫瘍を作り出します』

How Fetal Alcohol Exposure Increases Risk of Development Disorders 胎児期のアルコール暴露が発達障害のリスクを高めるメカニズム

乳がんに関連するBRCA1遺伝子が発達障害の予防にどのような役割を果たすのかを調べた研究

正常なBRCA1遺伝子は、傷ついたDNAを修復するためのタンパク質を作り出す遺伝子です。このBRCA1(及びBRCA2)に有害な変異があると、がんを発症するリスクが高くなりますが、胎児の時にアルコールにさらされると、さらに以下のようなメカニズムでリスクが向上するようです。

『がんリスクにつながるBRCA1遺伝子の変異を持ったマウスが胎児の時にアルコールにさらされると、DNAの修復を助けるBRCA1プロテインのレベルがさらに低下し、(それが脳にも影響し)BRCA1遺伝子変異マウスは生まれた後、BRCA1遺伝子が正常(胎児の時にアルコールにさらされているという条件は同じ)のマウスとは異なる行動を取るようになった。このような生後の行動から、神経発達障害を示唆する結果となった。』
※記事や論文では活性酸素種(ROS)も含めた、より詳しい説明があります

#アルコール消費 #イギリス #がんリスク #アセトアルデヒド #BRCA1 #BRCA2 #活性酸素種 #ROS #DNAの修復 #乳がん #発達障害

【龍成メモ】

今日はなぜかアルコールの記事が多かったです。明日はアルコール以外の記事を意識的に探したいと思います。

今日はStockSnapさんの写真から。


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