実録 寮生活 0

このnoteは、これから学生寮で生活をする方、寮生活に対して興味を持っている方、実際のところ、人間関係ってどうなん?と疑問を抱く人、その他諸々の方々に見ていただければいいなあと思う。

私が直面した人間関係の難しさや、寮という閉鎖空間での穏やかな過ごし方、思春期の心がわりなど、これからさまざまなことを綴っていきたい。
初回なので、まずは私がこれを書くに至った経緯と現状を記したいと思う。

今、私は念願の一人暮らしを始めて、慌ただしい日々を過ごしている。
嫌だ嫌だと嘆いていた寮生活に終止符が打たれててから、五ヶ月という時が過ぎていた。

早すぎる。私はまだお花見を楽しんでいたい気分だというのに、外は最高温度33度という地獄の業火で暖められている。

今では部屋にエアコンという世紀の大発明品が備わっているが、寮生活をしていた頃は当然そんなものもなく、少ししか開かない窓を開けて、吹き込んでくるお情け程度の風を浴びようと努力していた。

なんだかもう、遠い昔のように思えてくる。懐かしいという言葉が自然に出てくるくらい、わたしはいつのまにか遠い場所に来ていた。

だいぶ、当時のことを漠然と見つめられるようになった。今まではただただ、寮で生活するのが嫌で仕方がなかった。特別嫌いな友達がいるというわけでもない。設備に辛抱ならぬ不満があるわけでもない。一言で言うなら、うんざりしていたのだ。

寮という概念が嫌だった。だからこそ、寮生活を語るとどうしても感情的になってしまい、気分が悪くなってしまった。

けれど、今なら寮生活をゼロの状態で語ることができる。良いところもたくさん言える。もちろん悪いところも数多く。

結果的に、私が過ごした寮生活はかけがえのないものだと、胸を張って言える。
生涯絶対に忘れることはないだろうと誓って言える。
だからこそ、私の体験を色んな人に知ってもらいたいとも思った。

これから綴ってゆく体験は、私の主観と無理矢理な客観性を駆使して、五年間の寮生活を表現するものである。

見苦しいときもあるかもしれないが、みなさんが楽しんで読めるように心掛けたい。

どうか、このnoteが、誰かの笑顔のためになりますように。

少しだけセンチになりつつ、第一回に移りたいと思う。

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