金原亭 龍馬(Kingentei Ryouma)

落語協会の噺家。金原亭伯楽門下、平成25年真打昇進、あとは・・・好きなものは銭湯とうど…

金原亭 龍馬(Kingentei Ryouma)

落語協会の噺家。金原亭伯楽門下、平成25年真打昇進、あとは・・・好きなものは銭湯とうどん、と自己紹介はこんなもんで(笑)

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「落語、やってみようかな」

あなたは落語を聴いて楽しむ派? それとも演じてみたい派? 落語、やってみようかな・・・と思った時に、弟子入りして前座修業となると、さすがに腰が引けるもの。そりゃ当たり前ですね。 趣味として落語をたしなむ、これぐらいがちょうどいい。 実際に落語を覚えて、人前で一席やってみたい。 そんな方に向けて書いてみました。 それも、ただ丸暗記するだけじゃない、どうやって演じればいいのか。 そのコツをお話しいたします。 せっかくなら、演る側も聴く側も、ともに楽しめる高座にしたいですよね

    • 『抜け雀』~呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン~

      名人上手の活躍を描いた、いわゆる名人譚。名工噺。このジャンルは、講談や浪曲の得意分野のイメージです。落語だったら彫り物師の左甚五郎や浜野矩随。役者の中村仲蔵、それから淀五郎と、あとは何があったっけなぁ。 まあ、代表としては左甚五郎シリーズでしょう。『三井の大黒』、『竹の水仙』、『ねずみ』、それから先だって亡くなった三遊亭圓窓師匠作の『叩き蟹』、あとはバレ小咄の『四ツ目屋』など。 ただ上手いってだけじゃない、驚くべき技量を持った人物であることを強調する意味で、その仕上がった作品

      • 『時そば』 ~東西の比較~

        落語の発祥として、江戸・東京と上方・大坂の二通りの流れがあります。そして、落語の演目も江戸落語と上方落語に区別することができます。現在、東京の寄席で演じられている落語、八っつぁん、熊さんが出てくるような、いわゆる古典落語のルーツをたどってみるとかなりの割合で上方ネタだった、と驚くことがあります。 と、こんな前フリをすれば、今回取り上げる『時そば』もそうなんだろう、と気付くわな。 今じゃ、江戸落語の代表的な演目として『時そば』も堂々、トップ3にランキングされています。アタシの

        • 『夢の酒』 ~夢で逢えたら~

          夢オチ(夢落ち)、それは禁断のテクニック。 言いようのない虚しさを相手に与える、卑怯者の手法。 安易に手を出すべきではない、タブーな行為。 映画、ドラマ、漫画、今までに何度、この夢オチで裏切られてきたことか。せっかく積み上げた物語が、「すべて夢でした」の一言で崩壊する。行き場を失った、怒りとも虚無ともつかない感情に支配される。 そこにひとつの光明が差し込んだ。 “前もって夢であることを明示しておく” ・・・もはや夢オチではなくなっているぞ、といった指摘はご無用です(笑)

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