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自己肯定感を高める道のり 第三部⑥:ネガティブな思考パターンを改善する(認知行動療法) 

前回は、ポジティブな思考の力を掘り下げました。
今回は、なぜネガティブな思考パターンに陥るのか、さらにそれを改善するための、認知行動療法について掘り下げます。

認知行動療法の概要

認知行動療法は、心理療法の一形態であり、認知(思考の情報の受け取り方の部分)と行動を結びつける手法です。
この手法では、私たちの考え方や信念、感情、行動が相互に関連していると考えます。

自動思考の認識

自動思考とは、無意識に浮かび上がる思考や判断のことを指し、感情や行動に大きな影響を与えます。
自分の自動思考を認識し、その認知がすべてではない、自分の認知とは違う受け取り方もあると気づくことが重要です。

私の自動思考を認識すると、たびたび浮かび上がってくるのは、過剰な自己批判、過度の一般化、否定的な予測です。

過剰な自己批判
自分自身に対して厳しくなりすぎて、自己評価が低くなってしまいます。

過度の一般化
自分の失敗やミスを一つの出来事として全体的に判断し、自分が全てをダメだと思ってしまいます。

否定的な予測
未来に対してネガティブな結果を予測し、自分自身や状況を悲観的に見てしまいます。

認知行動療法の要素

認知行動療法の要素は、認知の自己評価、認知の修正、行動の変化です。

認知の自己評価
自己評価や信念の認識を通じて、ネガティブな思考パターンを特定します。

認知の修正
ネガティブな思考パターンをよりポジティブなものに変えるため認知の修正を行います。

行動の変化
新しい行動や手法を試みることで、自己肯定感を高めます。

認知行動療法の具体例

自動思考が、「過剰な自己批判」の場合で、認知行動療法の具体例を掘り下げます。

認知の自己評価
小さなミスをしただけで「自分はダメな人間だ」と自己否定的な考えに陥ります。

認知の修正 
過剰な自己批判を和らげるために、ミスや失敗を学びの機会として受け止め、成長の一部と捉えます。
自分に対しても他人に対しても寛容な態度を持ちます。
自分の達成や良い側面に対しても意識的に褒める習慣を取り入れます。

行動の変化 
過剰な自己批判への対応として、新しい行動は、自己批判的な考え方を具体的な事実と比較します。ミスや失敗の状況を客観的に見直し、他の人が同じ状況でどのように反応するかを考えます。
自己肯定的な内なる声
毎日自分に対して自己肯定的な内なる声を使います。自己肯定感を高めるために、自分の良いところや達成したことを意識的に認識します。

自動思考が、「過剰な自己批判」の場合について認知行動療法の具体例を掘り下げました。
次回は、自動思考が、「過度の一般化」と「否定的な予測」の場合について掘り下げたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
私の経験があなたに役立つなら、幸いです。



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