モノの記憶
年の瀬である。大掃除をした。
以前使った、PSPやらMDプレイヤーやらが出てきた。
PSPは、バッテリーが寿命を迎えていた。バッテリーが膨張して、バッテリーカバーが外れていた。電源を接続しても、当然ながら充電できない。
どうやらこれは代替品のバッテリーを探すしかなさそうだ。
MDも、バッテリーが寿命を迎えていた上に、バッテリー周りがだいぶ劣化していた。試しに、ネットで安く売られていた代替品のバッテリーを買い、本体に入れてみたものの、バッテリーをうまく認識しない。操作していると、すぐに電源が落ちてしまう。丁寧にクリーニングもしてみたが、端子がだいぶ劣化していて、復活させるのは難しそうだ。
幸いにも、ACアダプタと単三電池での稼働はできた。およそ20年前に録音したMDが再生できた。
古いものに手を入れて、使うのは楽しい。当時の思い出がよみがえってくるし、苦心して修理修繕して、使えるようになった時には、何とも言えない充実感がある。
これは、歳を取るにつれて分かるようになってきた楽しみの一つだ。
古いモノをいじったり、古いモノの情報を調べたりしていくうちに、歴史にも興味が出てくる。あらゆる物事には歴史があり、人々の思い出があり、時として意外な繋がりがある。それを知っていくのも楽しみだ。
年が明けたら、古本屋とリサイクルショップに行ってみよう。また様々な発見がありそうだ。
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