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大阪マラソン2024

2/25、大阪マラソンに出場してきました。
今回は備忘録的にこのマラソンに至るまでの過程、当日思っていた事などを書きたいと思います。
少々長いですが、最後まで読んで頂けるとありがたいです。


このレースに至るまでの過程


マラソンは今回が3回目。元々は、昨年の同大会で初マラソンを走り、後半大失速した経験から、この1年間は走行距離の向上に注力をして準備してきた。
一つの山だと思っていた8月は520㎞(昨年475㎞)走り、1年間の走行距離5200㎞と、昨年比で+400㎞増やしてこの大会に臨んだ。
また、トラック種目でも3000m、5000m、1万mで自己ベストを更新、ハーフでも67分26秒と、マラソンの基礎となる部分の底上げには自信を持ってマラソンシーズンに入った。
しかし、ここでアクシデントが発生した。12月下旬頃から、膝に痛みを感じ始め、だましだまし走っていたら、今度はシンスプリント前脛骨と次々と足を痛めてしまった。その中でも30㎞走とかやったが、いよいよ限界に達し、1/12から約1週間ランオフにして足を治す事にした。この期間は走れない分、バイクウォークで体力を維持する事に注力した。また、高校時代から診て頂いているトレーナーの方、大学近くのポーツ整形の先生方、バイト先であるzero base running baseの方々の協力のお陰で、痛みの原因は、左右の筋力差(左の筋力が右比で少ない)があり、それは、骨盤が右向きに傾いている為であり、足を組んだりしているのがダメであると分かった。また、その影響で足の蹴り出し時に足が内旋してしまう事でシンスプリント付近に負担がかかってしまっている事も要因であると同時に分かった。
その改善の為に、日常の生活の中で足は絶対に組まないようにし、お尻回りの筋力を均一にする為に左の方の筋トレの回数を多めに行い、更にはスクワットを左右差無くできるようにとレーニングを行い続けた。
痛みが引いて再び走り始めたのは、1/17。ほぼ1週間ノーランだったので、復帰直後のポイント練習では全く走れず、とても不安になった。この時点で、予定していたトレーニング計画(1月スタミナ、2月スピード)は変更し、スタミナに全振りして準備する事にした。なので、予定していたハーフマラソン2レースには出走せず、30㎞走や、練習を継続する事に意識を向けた。
その中で徐々に手ごたえを感じ始め、距離走として臨んだ勝田マラソンでは、後半ビルドアップする事に成功し、2時間29分38秒と、自己ベストを更新する事が出来た。2月に入ってからは正直、就活が忙しく、中々競技に集中出来ない日もあったが、「社会人でマラソンやっている人に比べれば何て事ない」と言い聞かせ、2部練をするなど、工夫をしながら練習を継続し、復帰後の1カ月(1/17~2/17)は計524㎞と、目標(600km)には届かなかったものの、ある程度走り込みは行う事ができた。1週間前に行った3'20でのペース走をかなり余裕を持ちながら17㎞程度行えたとこで、スピード面には不安要素があったものの、「イケる」という感覚を掴み、レースに臨んだ。

スタート前


今回も、ハーフで標準記録をクリアしていたのでエリート部門で出場。
当日は、気温6°雨というコンディションだったのでスタート直前まで控室で準備、ウォーミングアップエリアでアップが出来るエリート部門のありがたみを噛みしめながらスタートまでの時間を過ごした。
コンディション的にも厳しい事が予想されたので、体中にホットジェルワセリンを塗りまくり、足はハーフタイツレッグカーフ、上はランシャツ+アームウォーマー手袋、更にはナンバーカードの上からビニールを着ける事で冷気がお腹に吹かないようにした。
後は、毎度の事ながら周りにはガチガチの実業団選手ばっかでテンションが上がった状態で、目標は来年サブ2.20をする試金石とする為に2時間24分ギリと定めてスタートを切った。

~10㎞

スタート後、女子の先頭集団に着ければ1時間11分30秒前後(3'20ちょい)で流れるだろうと予想し、女子の先頭に着いた。
5㎞の通過は16’52。リズムを作りながら走る事が出来ていたので非常に楽で、ペースも予想通りで3’20ちょいで進んでいた。
集団で走っていると集中力を上げながら走る事が出来るので、ただ前の人の背中だけを見て腕を振る事を意識していた。マラソンで重要なのは30㎞以降。そこまでは眠るように走る。これが鉄則。
そんなこんなで10㎞33’47(16’55)で通過。

~20㎞

この区間も、引き続き集団に着く事だけを考えた。
ちなみに、10㎞のスペシャルのボトルはとれたものの、同じ金のヒラヒラを着けていた人が居たようで、間違えて取ってしまった。
持った瞬間に「違う」と思ってしまい、投げ捨ててしまった。スミマセン。
15㎞はしっかり自分のボトルを取れたが、ここで少しアクシデント発生。他のランナーが捨てたボトルを踏んでしまい、軽く足を捻ってしまった。幸いな事に足首を捻る事には慣れているので痛みは直ぐに引いてくれた。
15kmの通過は50’44(16’57)20㎞67’51(17'07)で通過。少しペースは落ちていたが、気にせず走り続けた。だが、お腹の調子が良くなく、20㎞のスペシャルにつけていたゼリーは飲まなかった
恐らく、モルテンが体に合わないのか、走る前に飲んだゼリーが良くなかったのか、普段の練習で飲まないものをレースぶっつけで飲むのは良くないと思った。(笑)。

~30㎞

ハーフは71分39秒で通過。
ほぼ予定通りだった。お腹の調子も悪化することなく、走れていたので「イケる」と体に言い聞かせながら走っていた。25㎞1時間24分49秒(16分58秒)で通過。21㎞手前で折り返してから一回北上するコース設定になっていたが、折り返して北上した時、冷たい向かい風を感じた。そのせいなのか、女子ケニア人達がペースを少し落としてはまた上げる、、、というのを繰り返していた。27㎞付近から本格的にペーサーとの距離ができ始めて、その時点で女子にペースを合わせるか、前のペースに合わせるか、判断に迷ったが、自分はリズムで走りを作るタイプなのでリズムを崩さないように前に着いた。いよいよ30㎞1時間42分10秒(17分21秒)で通過。
昨年より30秒程遅いタイムだったが、昨年はこの時点で集団から離れ、キツさを感じ始めていた一方、今年はまだまだ余力があり、ペーサーが外れてから1㎞程は集団を引く程の余力があった。

~フィニッシュ

30㎞での余力度から、今年こそイケるかもと本格的に思い始め、集中するようにした。32㎞付近にコース最大の難所である千日前通りの上り坂もなるべくピッチを落とさないように意識した。今年からコース変更がされたお陰で坂がここだけだったのは非常にありがたかった。
千日前通の上りの後は長めの下りだったので、上りできつくなった足を一旦休めるには最適だった。35㎞1時間59分27秒(17分17秒)で通過。
そして、ラスト今里筋の直線に入る。
ここでは強めの北風が前方から吹く事が予想されていたので身構えていたが、予想通り、冷たい風が強く前方から吹きつけていた。ここでもし1人になったら一巻の終わりだと思ったので、形成していた5人程度の集団にコバンザメ走法でくっついた。
この区間に入ってもラップは3’30前後を刻めていたので、2時間25分ギリは行けるだろうと思いながら走っていた。かなり風は強かったので、「絶対に前に出るものか」と思いながらただ無心で走った。
だが、38㎞付近、集団が膠着状態だったので1人がペースを上げてきた。「合わせなくては」と思ったものの、体は反応してくれず、いよいよ集団から離れてしまった。残り、4㎞程、ここで諦めてしまったら38㎞走ってきた自分が可哀そうだったので、ひたすらに前を見つめ、足を動かした。
1人になってからは冷たい向かい風をもろに受け、足が凍るかと思ったが、気合で動かし、40㎞2時間17分19秒(17分52秒)で通過。やや失速していたが、昨年の様にキロ4かかる事なく、走れていた。
40㎞過ぎから左折するコースなので、風の影響はほぼ無くなったが、もう足が限界で風とか関係ない領域に達していた(笑)。
ペースは3’40程度まで落ちていたが、もうゴールする事だけを考え、前だけを見続けた。また、フィニッシュ手前に大学の先輩が応援に来てくれていたので、最後の力を振り絞ってフィニッシュ。
タイムは2時間25分30秒(ネット 2時間25分23秒 ラスト 8分11秒)だった。

反省&今後について

今回のマラソンは、スタートラインに立つまで非常に色々な事があった。1月に足を痛めた時にはもう無理かもと思ったし、就活と両立させるのも正直大変だった。でも、「やる」と決めたのは自分だし、自分に負けるのが一番嫌いなので、諦めず準備を続け、レース中も集中して最後まで力を振り絞った結果、ベストを4分更新する事が出来た。マラソンは3回目だが、初めて納得いく結果を得る事が出来た
しかし、目標は2時間24分ギリだったので、そこに届かず、38㎞まで並走していた知り合いの方に最終的に1分程やられてしまったのを考えると、【満点】のレースではなかった
今回の反省点は38㎞以降、本当に最終盤の走り。ここで失速してしまった事で24分台を逃してしまった。昨年より走行距離を伸ばしてきた&この1カ月はスタミナのみに注力した結果、大幅ベストを出せた事から考えるに、あと少しスタミナが足りなかった
それを改善する為には、今以上の走り込みが必要。来年のマラソンに向けてスタミナ面での目標は月間走行距離600㎞以上。8月と来1月はこの距離を1つのベンチマークにしたい。その為には2部練が必要1部練習では限界があると今回のマラソンに向けた走り込みの中で感じた。
後はやっぱりスピード。2時間20分を切る為にはハーフを66分前後でいきたい。今年の上尾ではその位のタイムを狙う。
ただ、スタミナに全振りしたマラソン練習は間違ってなかったと思う。なので、来年も30㎞走40㎞走などの距離走をマラソン練習のメニューの中心に置く方針は継続する。思うに、マラソンで一番大切なはスタミナ。2時間10分とかを狙うなら別だが、2時間20分位まではスピードが無くとも乗り切れる
と、言いながらもやっぱりトラックのタイムも出したい(笑)。
5000m14分35秒1万m30分30秒がトラックでの目標なので、その為にはやっぱスピードが必要。
12月の振り返りにも書いたが、今年のトラックシーズンはスピードを上げる事に注力したい。1500mを4分フラット程度で走れるようになりたいので、4月まで、少なくとも3月いっぱいは中距離練を行い、1500mでのベスト更新を先ずは目指したい。春シーズンのうちに5000や1万のベストを更新できなくとも、最大スピードを向上させるのは、将来的に見ても絶対プラスになるし、秋シーズンにはつながると思う。結果が出ずとも焦らずじっくりと取り組みを続けたい。

最後に、


今回のマラソンに向け、色々な方にお世話になった。
特に、高校の時から診て頂いているトレーナーの方、zero beseの方々、本当に自分1人では走れない。走っている時は1人だけど、1人ではできない事だらけ。周りへの感謝を忘れずに今後も走り続けたい。

以上、大阪マラソンの振り返りでした。
超絶長い文章を最後までお読み頂きありがとうございました!

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