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手術室への道のりと扉の向こう。

最近、知人と手術の時のことを話していて、想像と現実は意外と違うんだなぁと思った。
たしかに、私も自分の想像とは違ったことがたくさんあったし、せっかくなので書き留めておくことにする。

テレビドラマなんかだと、ストレッチャーに載せられて手術室に運ばれるシーンをよく目にする。
見守る家族が「がんばって」と伝え、コクンと小さく頷き、手術室へ運ばれていく主人公…みたいな。

実際のところ、私もそんなイメージでいた。

…が、全然違ったのだ。

まず、病室で手術着に着替える。
その後、コロナ感染対策中で病室に入れず、別室で待機していた母と姉と合流し、看護師さんに案内されてエレベーターで手術室のあるフロアまで移動した
もちろん、自分の足で歩いてである。

家族や医療スタッフ、パジャマ姿の患者さんの中に、1人だけ手術着の私。
なかなかにシュールな光景だ。

そして、手術室エリアに着いたら、母と姉に行ってくるねーと手を振り、自動扉を通った

その扉の向こうでは、同じ時間帯に手術を受ける患者さんが集まっていて、問診や説明を受けていた。
簡単に仕切られて個別ブースにはなっているけれど、お互いの顔を見ることができる。

さながら「今から戦場に赴く戦士たち」のような光景に、「同志よ、ともにがんばろうぞ」と勝手に仲間意識を抱く。

個別ブースに座ると、頭に被るシャワーキャップみたいなものを渡された。
そのシャワーキャップを、オペ看護師からの問診を受けながら自分で被るのだが、その姿を想像してやっぱりシュールだなぁと思った。

すべての準備が整うと、オペ看護師に案内されて手術室へ歩いて入室。

「では、あちらのベッドに寝てください」と手術台を案内され、自分でその上に横になった。
マッサージサロンで「では、あちらのベッドに寝てください」と言われるのとおんなじ感じ。
違いはこのあと手術をするか、マッサージをするかくらいのものだ。

そこからは、オペ看護師や麻酔科の医師などが準備をテキパキと進めていった。
オペ看護師は、私の緊張がほぐれるように笑顔でいろいろ話しかけてくれて、とてもありがたかった。

そして麻酔をして、その後は以下に綴った通り。


もちろん、病状や手術内容によってはストレッチャーで運ばれるのだろうけれど、何事も経験しないとわからないものだ。

おもしろかったなぁ…と振り返ることができる今に感謝。

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