書道というアートと自然科学の相性がいい件について。
最近の書道の作品がこちらです。
もはや字の原型が無いのですが、皆さんはこれを見た時に何を感じとられますか?
いろいろと思いながらこの作品を仕上げたのですが、
抽象的な概念を視覚化するという意味で書道はすごくアートだなと思います。
この複雑性の高いアートは実は、自然科学に近い、もしくは同じものなのではないかと考えています。
大学で習う数学なんかも、自然界を構成する概念の数々を一般式として、人間が解釈可能な形で表現する。
つまり、アートも自然科学も、複雑性が高く何やら良く分からない概念を、文字や絵として表現するという点において同じものだと思います。
実際に、現在行っている研究活動において遭遇する抽象度の高い理論を理解する時に、書道を通して獲得したセンスが生きている様に思います。(勘違いかもしれませんが。)
あと、もう一つ、書道を通して得た能力で、自然科学を理解する上で役に立っていることがあります。それは空間処理能力です。
自然科学ではx, y, z3次元空間の様な、’空間’をよく扱います。
書道に限らず、アートに精通する人は統計的に空間に対するセンスがいい気がします。
いや、複雑性の高いものって美しいですよね。
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