光を掲げて ~レオナルド木村と同伴者の殉教~
「西の方に見えるあの光はなんだろう。」
1600年も前に学者たちは東の国では見たことのない光を求めて旅を始めた。その光は幼子の上にある星であった。彼らは光に導かれ救い主と出会った。
・迫害の始まり
1616年、元和2年に家康が死去し秀忠が本格的に幕府の実権を握る事となった。日本には34人のイエズス会士、フランシスコ会士5人、ドミニコ会士56人、アウグスチノ会1人、教区司祭5人が追放を逃れ潜伏していた。秀忠は権力を見せんとして先代に増して迫害の度を強め、日本に残っ