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ブーメランな指摘しつつも、研究している者としての原点に戻る時間ー宮崎大宮高校の探究課題発表会に伺いましたー

今日は、宮崎大宮高校の2年生の探究の課題発表会に伺いました。宮崎大学の各学部の先生方とご一緒して、生徒たちにコメントをする場をいただきました。(すでにこれだけで色々と学びがありました)

生徒たちの発表も、宮崎大宮高校「ならでは」だなぁと思う切り口だったり、達成目標だったり、興味深く話を伺いました。

発表会の最後に、それぞれの教員からの全体コメントということを時間でもらったので、私も以下のとおりの話をしました。

1.改めて、先行研究をレビューすることの大事さ

高校生の発表を見ながら、改めて、というか、これまでも多くの方から直接・間接問わず言われてきたものですし、理解してきつもりのものですが、「先行研究に触れて、整理をすることの大事さ」について話をしました。
高校生のとても良い視点、とても良いアイデア。でも、それって誰か考えていない?誰か考えたうえで壁になっていたり課題に感じていることはない?ということなどをじっくり整理しないと、次に進めないことがある、ということを彼らの発表から感じました。論文や書籍を読むだけではなく、詳しそうな人に質問に行くでも良い。もっともっと調べたり、調べたものを整理していくことはとても大事だよということを伝えました。

でも、良いか悪いかは別にして「中山は本音でいうと、このレビューという取り組みがあまり好きではない」ことも話をしました。でも、宮崎大宮高校生たちの面白い発表が、さらに面白くなるためには、大事なプロセスだなと、これも本音で思ったので、共有しておきました。

2.自分たちのやりたい探究をもっともっと言語化することの大事さ

もっともっと自分たちの探究を言葉にした方が良いという話もしました。せっかくおもしろいのに、まだまだ伝えきれていない部分が多い気がした。今は、もっと書く、もっと伝えるもっと考える、ということを意識してもよいのでは?ということを伝えました。あるグループは、自分たちの探究を小説風にして表現していたところもあり、こういう方法もあるね、と伝えました。(こんな表現しているモノあまり見たことなかったのでとても参考になりました)言葉にすると、見えてくるし、深いコメントを他者からももらえる可能性がある。というようなことを話しました。

3.でもこれって、、、ブーメラン

改めて、今日の話は、自分に返ってくるコメントだなと帰りながら思ったところでした。悪い意味ではなくて、やっぱり大事だよなとか、そこがもっと深まると良い研究になるんだよなとか、もっと何がしたくてどうありたいのかを言葉にすること大事だよな、と思う次第でした。そんなことを考えるとともに、こんなに高校生が頑張っているので、私も頑張らねば、と思った一日でした。研究って面白いよ、刺激的だよ、そんなことを言える一人でいたいなとより思った、という話。


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