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山本由伸に見る好投手の投球術

早くも今季4度目のノーヒッターが誕生しました。普段見ているパリーグでは佐々木朗希、東浜巨に続いて3人目。ボールが飛ばない、パリーグの打者レベルなど様々な要因はあれど、達成した3投手には共通した素晴らしい投球術があるように思えます。今回は局面ごとに振り返ります。 佐々木朗希については以前noteで書いているので是非。 vs山川第2打席 5回裏、先頭で迎えた山川の第2打席。初球フォークでカウントを取り、カーブで誘いつつフォークで空振りを奪って追い込む。ここまでは山川への教科

    • 益田松川バッテリーvs吉田正尚

      またまたロッテの試合で見応えのある場面があったので振り返ります。 1点リードで迎えた10回裏、1アウト1.3塁でバッターは吉田正尚。ベンチの指示は分かりませんが、0を狙いつつ同点までは許容範囲、という場面でしょう。 1.3塁はとても点が入りやすいシチュエーションで、三振を狙いに行くのがベター。しかし打者は三振の少ない吉田正尚で後ろの打者は復帰したばかりの宗なので、歩かせて守りやすい満塁にする事も考えられる。 申告敬遠をすれば打ち取れる可能性は0。しかし勝負する事で打ち取

      • 佐々木朗希vs吉田正尚

        今日本でナンバーワンのポテンシャルを持っているだろう佐々木朗希と、今日本で最も打ち取るのが難しい吉田正尚との勝負。どうしても記録に残しておきたい素晴らしい勝負だったので振り返ります。 第1打席初回2アウトで迎えた第1ラウンド。 挨拶代わりのアウトロービタビタ160キロ。打てるわけがない。そして147キロ、148キロのフォークで3球三振。オーソドックスかつ一切無駄のない完璧な3球だった。 第2打席第1打席の三振を始まりに、9者連続三振中に迎えた第2ラウンド。初球は本日2球

        • 栗原陵矢 開幕3連戦を終えて

          キャンプオープン戦と結果が出ず、どうなることやらと迎えた開幕だったが、この3連戦は.455(11-5)2本塁打と最高のスタートを切った。たった3試合だが今年のアプローチについて気になった事を書こうと思う。 今は状態が良いだけの可能性もあるが、noteに書いた課題について少し変化が見られた。 真っ直ぐ、特にアウトローの対応はポイントを入れすぎてファールにしかならなかったが、ポイントを前に置き、特に追い込まれてからは片手で払うような打ち方をしており吉田正尚がよくやるアプローチ

        山本由伸に見る好投手の投球術

          現役最強バランサー 中村晃

          中村晃の凄みを文字に残しておきたかったので書きました。特に際立っていた2020年ポストシーズンの活躍を振り返って行きたいと思います。 このコラムを中村晃にスポットを当ててさらに詳しく書いたものと思って読んでください。宣伝です。 CSファイナル第2戦CSMVPを決定付けた2本のホームランを深掘りします。 1本目は、1アウトランナー1塁で迎えた打席で初球の真っ直ぐを引っ張り込んで2ランホームラン。 2本目は、1アウトランナー2塁で迎えた打席でカーブ、ツーシームとボールにな

          現役最強バランサー 中村晃

          栗原陵矢

          やっとやる気が出たので書きました。全てを語ると長くなるので、前に書いたコラムを見てもらえると嬉しいです。宣伝です。 主力の怪我や不調が多い中、全試合出場を果たしキャリアハイ、柳田と共に打線を引っ張る活躍。東京五輪では日本代表に選出され、痺れる場面での素晴らしいバント、またムードメーカーとして金メダルに貢献。パリーグTVさんが全安打集を作ってくれると期待してたんですが、残念ながら無かったのでホームラン集載せときます。 2021シーズン振り返り今季の活躍の要因をゴリゴリ主観で

          栗原陵矢