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ハザードランプ 本当に非常事態?

クルマの運転 ヒヤリ・ハット ⑥です。

クルマのハザードランプは正式名称を「非常点滅表示灯」と言います。
バイオハザードの「hazard」です。
自車の周囲に危険を知らせる目的でクルマに装備されています。

ハザードランプを使う時はどんな時でしょう?
法令で義務付けられているのは次の2つのケースです。
①夜間、道路幅が5.5m以上の道路に停車する場合
②通学・通園バスが子供の乗降のために停車する時
 ※②は通学・通園バスが対象になるので、一般車両は対象外です

その他、よく使われるケースは
①高速道路で故障したため停車する時
②レッカー車でけん引される時
③駐車場で駐車する際、バックさせる時(リバースハザードと呼ばれています)
④高速道路などで渋滞があることを後続車に知らせる時
⑤霧や雪などで視界が悪い時
⑥緊急地震速報等が発表された時
などが挙げられます。

しかし、実際の使われ方としてよく見かけるのが、ちょっとした用事に車を道路端に停車させるために使われています。
自販機の前に停めたり、銀行のATMに行ったり。
自身の都合のよいように使っているようです。
その用事が済むとハザードランプを付けたまま発進するクルマも見かけます。ハザードランプの消し忘れです。
右のウインカーを出したつもりでも、外から見ればハザードを点けて停車していたクルマがいきなり走り出すのですから危険です。

また、状況によっては、ウインカーなのか、ハザードランプなのか、後続車には片側しか見えないこともあり、ウインカーと混同されやすいので、消し忘れには注意が必要です。

もう一つの使用例として「サンキューハザード」がありますね。
道を譲ってもらった際に後続車に感謝を伝えるアレです。
あくまでもハザードランプは「非常点滅表示灯」ですので、使うケースとしては適切ではありません。
周囲の車両に誤解を招くこともあるかもしれません。
ここまで広く普及していますので、取り締まりの対象にはならないと思われますが、手で合図したり、会釈で感謝を伝えるなど、状況に応じて使い分けるのがよいでしょう。





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