りゅっぢ

エコロジィ、雑草、土、HCI、ロボディクス、当事者研究、民藝、農村工学を交叉させたOH…

りゅっぢ

エコロジィ、雑草、土、HCI、ロボディクス、当事者研究、民藝、農村工学を交叉させたOHANA-ROBOT開発者の札幌農学校M2st で自然派/もの好き農家すきなエゾリス派デトロイト系ミッフィーです。

記事一覧

視察3:大宜味村,沖縄

4月中〜下旬の話.沖縄本島北部,大宜味村にある I 農園(画像は I さん).ここは,やんばるとして世界自然遺産の指定を受けた場所.ブルーゾーン=長寿の村として世界か…

りゅっぢ
9日前
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反ソリューション主義について

 ここ1週間CHI2023-24の論文をずっと読んでいたので,著名な先生方の今年のCHIに対する反省ポストをXで追っていた.立場は違えどCHIに対して何らかの疑問を持ちながらも…

りゅっぢ
11日前
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視察2:小院瀬見,福光,南砺市

 4月上旬の話.前回の記事までに,沖縄で共生農法をしてロボットを共生したいみたいな適当なことを言っていたっけ.今回の南砺市への視察は,そんなイメージを覆すもので…

りゅっぢ
12日前
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視察1

 実家から電車で70分ほど離れた地域で,貸してもらえる畑があると言うので見に行った.駅に着いたら,紳士な爺さん(以下,あんちゃん)が待っていてくれて早速現場へ向か…

りゅっぢ
2か月前
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大ウケからくる悩みの告白

 OHANA-ROBOTの思想の射程は,《豊かさ》の模索や農耕民の未来のライフスタイル,持続可能な里山づくりや人類の幸福までに及ぶ.故に,「対話可能な選択的機械除草ロボッ…

りゅっぢ
2か月前
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我儘でブラックなワイ氏の怒り

 前回の記事では,善人としてOHANA-ROBOTの開発経緯を紹介したよな.ちょっとブラックな面が見え隠れした部分もあったけど,今回は逆にブラックを前面にだしてOHANA-ROBOT…

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りゅっぢ
2か月前
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OHANA-ROBOTが大ウケするまで               

1.自己紹介  現在,北海道大学農学院の学生です.昨年10月より休学し,札幌を離れて4ヶ月が経ちます.大学では農学の勉強をし,休日は農家に遊びに行き,長期休暇に…

りゅっぢ
2か月前
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視察3:大宜味村,沖縄

視察3:大宜味村,沖縄

4月中〜下旬の話.沖縄本島北部,大宜味村にある I 農園(画像は I さん).ここは,やんばるとして世界自然遺産の指定を受けた場所.ブルーゾーン=長寿の村として世界から関心の高い場所.沖縄で共生農法というからには訪れたい場所.OHANA-ROBOT開発を続ける条件として,まず自由に使える土地があって,生物多様性に富んでいて,人間と自然の共生バランスが取れていて,その土地にコミュニティが根付いていて

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反ソリューション主義について

反ソリューション主義について

 ここ1週間CHI2023-24の論文をずっと読んでいたので,著名な先生方の今年のCHIに対する反省ポストをXで追っていた.立場は違えどCHIに対して何らかの疑問を持ちながらも楽しんでいた点が興味深かった.
 個人的にはO先生の論文と図からなる一連のポストが勉強になった.下図は”Anti-Solutionist Strategies: Seriously Silly Design Fiction”

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視察2:小院瀬見,福光,南砺市

視察2:小院瀬見,福光,南砺市

 4月上旬の話.前回の記事までに,沖縄で共生農法をしてロボットを共生したいみたいな適当なことを言っていたっけ.今回の南砺市への視察は,そんなイメージを覆すものであったし,「選択的機械除草」というアイデアがすでに人間により実現されていたし,ここに住んで研究したいなということを強く思った.
 小院瀬見は,限界集落を迎え廃村となる一歩手前の時に,移住者による強力な助けを持ってそれを免れた,稀有な場所であ

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視察1

視察1

 実家から電車で70分ほど離れた地域で,貸してもらえる畑があると言うので見に行った.駅に着いたら,紳士な爺さん(以下,あんちゃん)が待っていてくれて早速現場へ向かった.あんちゃんは,町の郵便局を定年退職した後に公民館のステージなどをやっていたそう.きっと町人に愛されながら郵便局員をされていたという想像が容易にできるくらいに優しい方だ.畑をじっくり見て,田んぼの話を聞いて,管理機で耕耘して畝を作る体

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大ウケからくる悩みの告白

大ウケからくる悩みの告白

 OHANA-ROBOTの思想の射程は,《豊かさ》の模索や農耕民の未来のライフスタイル,持続可能な里山づくりや人類の幸福までに及ぶ.故に,「対話可能な選択的機械除草ロボット」というカテゴリーを超越した後に,得体の知れぬ超高次元テンソルの中に浮遊する情報群から統覚して「OHANA-ROBOT」という名称を施したことは大いなる発明であって,「初号機セリカ」や「二号機アスカ」と名付けたこととは話が違うの

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我儘でブラックなワイ氏の怒り

 前回の記事では,善人としてOHANA-ROBOTの開発経緯を紹介したよな.ちょっとブラックな面が見え隠れした部分もあったけど,今回は逆にブラックを前面にだしてOHANA-ROBOTに関することを書くぞ.

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OHANA-ROBOTが大ウケするまで               

OHANA-ROBOTが大ウケするまで               


1.自己紹介

 現在,北海道大学農学院の学生です.昨年10月より休学し,札幌を離れて4ヶ月が経ちます.大学では農学の勉強をし,休日は農家に遊びに行き,長期休暇には農家インターンや農村滞在をしてきました.4年生からはスマート農業の研究室に進みました.そこから1年半ほど,高価なセンサを使って無人農用トラクタのソフトウェア開発に携わったり,気分転換に圃場内をトラクタでドライブしたりと,色々な経験がで

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