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【飯旨すぎ】中央区『人形町』の住みやすさ・魅力を徹底解説

今回の舞台は東京都中央区『人形町』。

あまり住む場所としてのイメージが湧かない方も多いと思うが、街をいつも通り歩き回ると非常に利便性が高く、加えて落ち着いて暮らせる場所であることがわかった。東京のど真ん中に位置する穴場。

そして何より、本記事のタイトルにしたが、人形町はどにかく「飯が旨い

都内各所へのアクセスにも優れ、グルメを楽しめる街を探している方はぜひ引越し先として人形町を選択肢に入れてみていただきたい。

動画でも人形町の魅力を徹底解説しているので、ぜひ。


下町と都会要素が融合する”絶妙な”街並み

まずはいつも通り人形町の街並みからご覧いただきたい。

そもそもなぜ”人形町”?

そもそもなぜ「人形町」と呼ぶのか気になって調べてみた。
ものすごくざっくり、色々と端折って説明する。
江戸時代、このエリアには「人形師」と呼ばれる、人形を作ったり直したりする職人さんや、人形劇を行う人々が多数暮らしていたらしい。そのままといえばそのままなのだが、それにちなんで「人形町」という名が付けられたとのこと。

江戸時代、多くの人形師が住んでいて、人形を作り、売る店が並んでいたので、俗称で人形町と呼ばれていたものが、正式町名になりました。

https://www.city.chuo.lg.jp/a0043/kusei/gaiyou/choumei/nihonbashi/kakigaracho.html#:~:text=江戸時代の初め頃,江戸期の俗称です%E3%80%82&text=江戸時代、多くの人形,町名になりました%E3%80%82

ちなみに「人形焼」ももここ人形町が発祥。
(勝手に浅草あたりだと思ってた・・・)

そんな名残もあってか、さまざまなお店の入口に人形が飾られていたり、人形屋があったりと、歴史を感じられる光景もちらほら。

人形町にあるからくり櫓
人形エリアに2台ある。どっちを見るか迷う。

人形町内には『からくり櫓』と呼ばれる櫓が2台立っていて、毎日11時から19時の間、1時間おきに人形劇が行われる。(実際の人形劇の様子は上の動画のオープニングをご覧いただきたい)

からくり櫓にある動く人形
動く人形

動く人形が人形町の歴史なんかを説明してくれて、約2分と非常に短いがなかなか見ごたえがある。

この2台で登場する人形や劇の内容が異なるので、時間がある方はどっちも見てみることをおすすめする。

東京の中心にある風情ある下町景色

話を街並みに戻そう。

下町の道
この風情ある通りも散歩していて楽しい

街の中は老舗飲食店や和菓子屋、寺院など風情のある建物が立ち並ぶ。

大通りに並ぶ飲食店
親しみのあるチェーン店もあって安心する

一方で、「人形町通り」にはチェーンの飲食店やカフェ、ダイソーや大型商店などが並んでいて、この通りが人形町の生活機能の役割を担ってくれている。

あと、一応オフィスエリアに隣接しているからなのか、チェーンのカフェがめちゃくちゃ多い。

大通りにあるスターバックスの外観
スタバもあって「ホッ」
大通りに面するカフェチェーン
そしてその向かいにはベローチェ

スタバを筆頭にエクセルシオール、カフェ・ド・クリエ、ドトール、サンマルク、ベローチェなど、読書や作業ができる入りやすいカフェが街に多いのは、個人的にかなりありがたい。

新しくできたビルの入口
住んでたらそんな行かないかもしれないけど贅沢ちょい飲みには良いかも

人形町通りの交差点には「エムズクロス人形町」という商業ビルが新しくでき、中は「ハシゴ桜」と称された飲み屋街風になっている。

場所柄どのお店もなかなか良いお値段がするので、正直「ハシゴは難しいのでは・・・?」と思ったりもした。

飲食店のラインナップ
ラインナップはなかなか

寿司、もんじゃ、オイスターバーなどなど、選択肢は豊富。

人形町の看板『甘酒横丁』

下町の大通り入口
ここが名物「甘酒横丁」

人形町駅のA3出口を出たらすぐに現れるのが人形町の名物観光スポット「甘酒横丁」。

観光客と思わしき方々も大勢いるが、惣菜屋や飲食店など、近隣住民に愛されるお店もちらほら。

飲食店が並ぶ夜の道
夜になるとまた街の雰囲気が一変

路地裏に入ると雰囲気のある飲食店が続々と。

チェーン店のように、何も考えずフラっと入れる雰囲気でないところも結構あるが、人形町に住むからには勇気を持って一歩踏み出したいところ。

人形町に住む理由は飯

次は人形町の飲食事情について。

冒頭に書いたが人形町はとにかく「飯が旨い」。

毎日食べたい今半の「すき焼きコロッケ」

老舗飲食店の看板
住んだらここは通う
老舗飲食店の暖簾
あまりの人気(と価格)で入店を断念

明治創業の超老舗すき焼き屋で、ランチでも1万円前後する。
遠方からの観光ならともかく、人形町に住んでいてここを普段遣いするかというと、おそらくそれはない。
しかし、すき焼き屋の真向かいにある今半の惣菜店にはぜひ通っていただきたい。

惣菜屋に並べられる商品
次はこの肉まんあたりも買いたい
販売されている揚げ物類
住んでたら一食に一回は食べてしまう

メンチカツやカニクリームコロッケ、すき焼き弁当など、食卓を彩る惣菜・弁当が手の届く価格帯で販売されている。

特にこの「特撰すき焼きコロッケ」がとんでもないほど美味で、これは推し、沼る。(使い方あってる?)

一口食べたコロッケ
たまらねぇ・・・

中に今半自慢の牛肉が入っていて、更に特製すき焼きの割下で味付けされていて、ほんのりと甘い。

あまりの美味しさに昼に一つ買って、夜にまた戻ってきてもう一つ買ってしまった。

世界で一番旨い「鳥忠の玉子焼き」

調理されている玉子焼き
目の前で調理。これは買ってしまう。

続いては先程紹介した甘酒通り沿いにある「鳥忠」の玉子焼き。

思わず数分間見入ってしまった

鶏肉を専門で扱うお店なのだが、ここで調理されている玉子焼きが今まで食べた玉子焼きの中で一番美味しかった。多分、今後もこれ以上はない。

皿の上の玉子焼き
これと米だけで良い。いやこれだけで良い。

玉子焼きに出汁がしっっっっっかりと染み込んでいて、とにかく濃厚の一言。

夜の飲食店街
夜の散歩が楽しい街

今紹介したお店以外にも、店内で食事してよし、惣菜を買って家の食卓を彩ってよしといった感じで、人形町がとにかく毎日の食が楽しくなる街であることは間違いない。

他にも、多分人形町に住んでいても一回も行く機会がなさそうな、超ハイクラス飲食店がある一方でチェーン店も充実している。

松屋、日高屋、うどんのおにやんま、しんぱち食堂など、一切気負いせずに入れるお店も相当な数あるので、その日の気分に合わせて食事の場所を自由に選択できるのはありがたい。

人形町の買い物事情

コンビニの数はそこそこだがスーパーが少ないのがややネック、といった感じ。

マルエツやまいばすけっとはあるのだが、いずれも規模は小さい。
たとえば、西友やイオンのような、「ここに行けば何でも手に入る」と言えるような大型商業施設はない。

大通りにあるダイソー
人形の生活インフラ・ダイソー

後は大通りにそこそこ規模の大きいダイソーがあるので、日用品はここで買い揃えられる。

衣類を人形町で揃えるのは難しいので、日本橋エリアや上野、秋葉原まで足を伸ばす必要がある。

「食」に関しては絶賛したが、人形町単体での買い物のしやすさは今ひとつといったところ。
一方で、上述した上野、秋葉原までは電車で10分以内、日本橋エリアまではもはや徒歩圏内であることを考えると、まったく不便ではない。(むしろかなり恵まれている)

小さいエリアの中に豊富な選択肢がある人形町の病院事情

比較的狭いエリアの中にかなりの病院の数がある。

小児科、内科、耳鼻科、歯医者と種類豊富な点もありがたい。

隣町の水天宮前にまで足を伸ばせば更に選択肢は増えるため、ネットの口コミや知人の声を参考にかかりつけ医を見つけてみてほしい。

驚くべきは歯医者の多さ。

「コンビニの数より多い」とよく言われるが、この街ではまさにその通り。

これだけあっても結局お世話になるのは一つだが、選択肢が多いという意味では良いのかも。

アクセスの強さも人形町を選ぶ理由

人形町駅は東京メトロ日比谷線と都営浅草線の2路線が通っている。

主要駅への所要時間を調べると

■日比谷線
銀座駅まで:9分
日比谷駅まで:11分
上野駅まで:6分
秋葉原駅まで:3分

■浅草線
新橋駅まで:7分
五反田駅まで:19分

■乗り換え有りの場合
新宿駅まで:27分
渋谷駅まで:30分前後

都内主要駅までは基本30分以内で行けることがわかる。

人形町の家賃相場

大手不動産サイトに掲載されている間取りごとの家賃相場を集計すると、以下のような感じ。

1K :10-12万円
1DK:14-17万円
1LDK:20万円
2LDK:26-29万円

参考:
https://www.homes.co.jp/chintai/tokyo/ningyocho_06340-st/price/
https://suumo.jp/chintai/soba/tokyo/ek_29780/
https://www.athome.co.jp/chintai/souba/tokyo/ningyocho-st/

個人的にはやや高いと感じるが、各所へのアクセスや生活利便性を考えると妥当であるも気もする。

個人的に感じた人形町に住むメリット

ここから個人的に人形町をひたすら歩き回って感じた、ここに住むメリットを紹介していく。

結局何と言っても飯

一生お世話になれないような高額なお店もある一方で、先程紹介した今半や鳥忠の惣菜など、自宅で食べられるグルメ充実している。他にも、休日には行列をなすような名店も多数存在する。
友人が遠方から遊びに来たときや、大事な取引先と会食をしたりする時などに重宝できる店をいくつかストックしておけるのは、人形町に住むメリットの一つと言える。

程よく風情を感じられる街並み

仏像と公園の道
散歩が気持ち良い浜町緑道

よく言われていることだが、都会と下町のハイブリッドな街並みも居心地が良い。

かと言って、浅草のようなゴリゴリの観光地でもない。そのため、土日は外国人観光客で溢れて歩けない、といったこともなく比較的いつでも過ごせる快適さも魅力。

最強アクセス環境

上述した通り各所へのアクセスも便利。

ちなみに東京駅までも徒歩20分で、タクシーを使えばわずか5分で着く。

丸の内、大手町エリアに勤務する方であれば、歩いての通勤も十分可能だ。何らかの理由で終電を逃すようなことがあってもタクシーを使えばサクッと5分程度で帰れてしまうのは、忙しい社会人にとっては嬉しいはず。

食と風情とアクセスの街・人形町

着物で歩くカップル

東京駅への徒歩圏内、各所への抜群のアクセス環境を考えると、お子さんのいるファミリー層よりは、丸の内エリア勤務の方やグルメを楽しみたい一人暮らし世帯、または同棲・ルームシェア等を考えている方々におすすめの街と個人的に感じた。

人形町エリアを単体で見たときの生活利便性は割と食に振り切っていて、衣類家電類の調達は難しく、娯楽施設もあまりない。

しかし、それはあくまで人形町を単体で見た時の話であって、前述した秋葉原や上野エリアへのアクセスのしやすさを考慮すれば、かなり利便性の高い街であることは間違いない。

本記事が人形町エリアへの引っ越しを検討する判断材料になれば幸い。





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