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秘密の授業: 大学生活の裏に潜んでいた発見 〜ビジネス編〜

大学一年時のあるきっかけから、授業の枠を超えビジネスを始めようとした。バイトをせずに周りの大学生より稼いでやろうとも思っていた。

そこから得たこと、大学生ならではの知見をここでは取り上げていく。



実習選び


大学1年の春に私の学部では「実習」と呼ばれる地域活動の授業を選ばないといけない。そして、その活動は1、2年次の中心となるため、10数個の内から、本当に自分やりたいものを慎重に決める必要がある。

この記事でも書いたように、私は今の学部にめちゃくちゃ入りたくて入ったわけでは無かった。国・公立大学ならどこでも良かったし、入れてラッキー
くらいだった。


実習紹介で先輩が様々なプレゼンをしてくれたが、ほとんど「地域のボランティア」みたいなことばかりであまり魅力を感じなかった。
ただ唯一、「自分がやりたい事を探せる」そんな言葉に惹かれ、ある実習に入る事を決める。

「ビジネスを通して、地域社会に貢献していく」という実習だったが、今考えても入って大正解だったと思う。「ビジネスを学びたい!」というわけではなかったが、「ビジネスって何にでも繋がってるから学んどいて損はないだろう」と思っていた。

稼げるかもしれない


私たちに与えられた課題は「グループを作って、事業を起こし、収益を得る」というものだった。特にアイデアが無かった私は、友達の意見に乗っかってスタートさせた。

でも適当に乗ったのではなく、その友達のビジネスプランを聞き、本気で「いける」、「稼げる可能性がある」と心の底から感じたからだった。

内容は「大学生向けのアルバイト求人サイト」
簡単にいうと、タウンワークやバイトルなどに掲載できない飲食店をターゲットとし、大学生とマッチングさせるといったものだった。

スタートアップ企業の支援をしているバリバリのプロから実習という名目で的確なアドバイスをたくさん貰ったことから、そのビジネスプランはどんどんブラッシュアップされていった。

受けたフィードバックを元に修正し、また提出するということを毎週続けた。

最近、大学1年の初めの方に作った資料が出てきて目を通したが、落胆するほど酷い出来だった。それがここまで成長出来ているのは、間違いなくそれらの指導があったからだ。

こんなにもすることがあるのか


当時はそこまで悪いと思っていなかったが、一つ一つのデザインのクオリティーを上げるよう指摘されていた(今思うと無茶苦茶クオリティー低い)。その上、法的な問題をクリアすることが出来ず、いくつか理想通りにならないポイントもあった。

一つの事業を始めるだけでこんなにもすることが多いのかと思っていたが、当時はモチベーションも高く、それらの課題をどうにかしてクリアしようとし続けた。

営業のアポ電に営業資料の作成、チラシ作成、SNS運用などなど同級生のメンバー2人で全てやった。

HPを作るためにどうしてもエンジニアが欲しかったから、福岡まで足を運び、ネットワークを繋げて貰おうと話もさせてもらった。その他にも取引先となり得る、飲食店の経営者とネットワークを広げるために、当時の部活のコーチに話をして、繋げて貰ったりもした。

大学生ブランド

これが一番ビジネスを通して得たことだったかもしれない。
お金を払わないといけないようなことを「大学生で頑張ってるから」と多くの社会人の方々が無料で手伝ってくれた

逆に大学1年だからといって舐められることもあった。

でも、それも全て学びになった。多少失礼なことをしても「大学生だから」と許してくれる人が多いし、それはダメだと教えてくれる。

それを大学一年生で学べたことによって、その後の大学生活も犯罪にならない程度にたくさん失礼してきた。言い換えれば、聞きたいことをダイレクトに聞け、積極的に行動できた。

ついに来たサービス開始


新入生にこのサービスを広める必要があったことから事業開始予定は4月としていた。しかし、新型コロナウイルスによって、入学式、その他新入生向けのイベントが全て中止になった。

その上、メインターゲットであった飲食店が全て閉まったせいで事業は存続不可能に。

「コロナが明けるまで出来る事をやろう!」と思っているだけで、具体的なアクションは特に起こせなかった。

先行きも見えない中、そのビジネスに対するモチベーションを保つことも出来なかった。

それが私の・私のチームの「弱さ」だった

今何を思うか


そんなわけで、9月ごろにチームは解体。悔しい形での終了となった。

コロナが無かったらもしかしたら成功してたかもしれない。今ごろもしかしたら事業を拡大させ、株式にしてるかもしれない。(そうやって言ってくる人もいたから)

でも、そんな事を考えたって過去は変わらない。その経験があって良かったと思えるように、今を全力で生きようと思う。

広い視野を持ち、アンテナを張り続けていれば、そういった巡り合わせがまた来るだろう。


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