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デモは静かに、フェスティバルは大胆に、それがクリエイティブ。

毎週水曜の早朝(7〜8時)に行っている、文化雑談会「トーキョーアーツのれん会」の話題を共有するnoteです。先々週に両国門天ホールで行った模様をお伝えします。

※今後の予定やおすすめ書籍の案内は最下部にあります。

◎久しぶり(前回は2年前のTPAM期間)に大阪から若旦那家康さん(改めて打ってみるとすごい名前ですね)が出張ついでに立ち寄ってくれました。

彼が制作兼役者をつとめる劇団、コトリ会議が、来年8月に金沢21世紀美術館で公演するそうで、さらに、同じ演目で、こののれん会で繋がった福岡県久留米市のシティプラザでも公演することになったそうです。のれん会の業界貢献もなかなかなものですね。(←自画自賛協会副会長なので赦してください)

また、若旦那さんからの話題では、大阪で中小企業が劇場を作る小さなブームがあるとのこと。そのひとつ池田機業さん(繊維企業・大阪市と小松市)が石川県小松市の工場機能を売却し、空いた元工場を劇場にするというプロジェクトのプレイベントの制作仕事で小松に行っていたそうです。

プレイベントは、小松市にある粟津演舞場で行われたということで、この小屋も素敵です。

▼粟津演舞場(FBページ)

▼表現者工房(池田機業さんが設立した一般社団法人が経営)

◎続いて今回は、藝大の大学院で文化政策を学んでいるハンさんが初参加。(僕も参加する藝大のプロジェクト「meeting アラスミ!」のメンバーです)生まれは日本で、韓国の大学で豊臣秀吉の研究をしていたが、生きづらいなと感じたときに現代美術に救われたと言う思いがあり、東京藝大の大学院に入学したと話してくれました。

▼Meeting アラスミ!
連続講座「新しい文化政策」を考える


◎会場を提供いただいている両国門天ホール支配人の黒崎さんは、先日、藝大前のデモに行ったが、シュプレヒコールを叫ぶということではなく、いろいろな人が意見を静かに語り合っていたのが印象的だったそうです。
▼#芸大前0927(Twitter)

(心の声)
僕は、ここ10年ほど広報的な仕事が多かったのですが、バズらせるとか、インフルエンサーとか、ほとほと疲れました。そんなところに本質はないと、心底思います。(ので、そういう広報の仕事はなるべくしたくありません)東浩紀さんが、インターネットは、人類にはまだ早かった、と仰っていましたが、ある意味本質をついていると感じます。

◎さて、話題転じて、若旦那さんからは、静岡のストリートシアターフェスティバル「ストレンジシード」のチームでソウルのストリートフェスに視察に行った話を紹介しました。
▼Seoul Street Art Festival (SSAF) 

屋外パフォーマンスと同時にデモもやっていて、パフォーマンスの題材が政治的なものだと、デモなのか作品なのかわからなくなるときもあった(笑)、とのことでした。

▼Enjoy SSAF(Seoul Street Arts Festival)! テレビ的にいろんな演目を紹介しています。(Youtube・英語)

また、フランス人とチリ人によるカンパニーTeatro del Silencioによる
On the way to Cemetery が圧巻だったということです。
▼Teatro del Silencio(フェスティバルのオフィシャルサイト)

▼Teatro del Silencio(FBページ)

さらに、ダンボールとガムテープで巨大なお城を作るプロジェクトも相当面白かったと。
街ゆく人も見物していると、どんどん巻き込まれて、みんなで作り上げていくようなもので、大人から子供まですごく盛り上がっていたそう。(先出のEnjoy SSAFビデオだと 3’40" あたりから)
▼#oliviergrossetete(インスタ)

▼フェスティバルのインスタ

こういうことが、東京オリンピック前の文化フェスティバルで期待されていたのですが、さて東京、どうなることか。

2019.10.16 @両国門天ホール 4名参加

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