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ぼくは頭が良くない

最近になってようやく自分がそんなに頭が良くないことを自覚したのだが、まだその事実をうまく自分に落とし込めていない。つまりは最近になるまでずっと自分は頭がよくて天才だと思っていたわけで、まったくおめでたいやつだと今となっては思う。

そんなことを書きながらも、こういう『気づき』を自得した自分、頭いいでしょ?みたいな虚栄心が頭の端っこにこびりついているのが自分でも見て取れる。自分が頭が良くないことを自分に落とし込めていないというのはそういうことだ。都合のいい時だけはいはいどうせ僕は馬鹿ですからねと思考停止する時の言い訳にして、そうじゃない時はあまり変わらずに頭がいい風を装っているままなのかもしれない。頭が良くないことを自覚したというのも、その自覚を自分の都合のいい時に使って自己防衛をする小技を覚えただけとも言える。こうやって小難しいことをこねくり回して文章にしていると、何となく頭がいいように見えるものだ。自分で書いた文章たちに自分でも惑わされて、あれ?やっぱり俺はそんなに頭が良くないこともないのでは?などと思ったりする。そもそも『頭がいい』とはどういう定義づけなのだろうか?いや、そんな定義づけは簡単に出来るものではない。何故なら自分はそんなに頭が良くないからね、とここでも『頭が良くない』を都合よく言い訳に使う。

とは言え、頭がいいって何だろうなぁとは考える。最近になってようやく自分がそんなに頭が良くないことを自覚したと冒頭に書いたことは事実なわけだが、具体的に何があって自覚したのかがイマイチ思い出せない。いや、あれはオセロをやって負けた時だったような気がする。俺は頭が良くないからね、はオセロに負けた言い訳だったのかもしれない。負けて悔しいとか勝つために努力しようとかじゃなく、あの時の俺は、どうせ俺は頭が悪いですからねと自虐することでオセロに負けた心的ダメージを軽減しようと試みた。頭が良くないの前に、こういう数学的な思考ゲームは苦手なんだというワンクッションを挟んだ記憶もある。頭が良くないというのは自覚したわけではなく単なる防衛手段だったのか?だからまだ折り合いを付けられずにいるのだろうか?頭がいいって何なんだろうと書き始めたはずなのにぐるぐると文章が散らかってしまった。でも今日はそういうのをだらだらと垂れ流すことにしようと決めたのだ。そんなに頭が良くない人の書く文章のように。

はい、ここからはまとめに入ります。今日はいくつかの議題について書かせていただきました。

・自分はそんなに頭が良くない
・でもそれが受け入れられてない
・『頭がいい』って何?
・そもそも自己防衛のためだったのでは?
・よく分からないからもういいや

なるべく頭の良くない人のようにまとめてみようかと思ったのですが、このパロディはちょっと失敗だったかもですね。あなたはあなたのことを頭がいいと思っていますか?あなたの周りには頭がいいと思えるような人はいますか?あなたは『頭がいい』ってどういうことだと思いますか?と、それっぽい議題を投げかけて終わることに致しましょう。せっかくエイプリルフールなのだから嘘を書けば良かったかもな、と思いつつ。

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