大阪湾で12メートルのマッコウクジラの死体が見つかったというニュースを見た。何らかの理由で浅瀬に迷い込んだまま、充分な餌がなく餓死した可能性が高いのだと言う。

ニュースを見てふと、僕は12メートルの生物を見たことがあるだろうかと考えた。博物館や企画展で大きな恐竜の骨格標本を見たことはあるが、生きている動物でそんな大きさのものは見たことがない。動物園で見たゾウもせいぜい4メートルか5メートル、大阪の海遊館で見たジンベイザメも大きかったけれど、それも6メートル弱、僕がまだ小さかった頃、家族で南米旅行に行った時に丸呑みされかかったアナコンダも全長7メートル20センチだった。そう考えると、12メートルという大きさがどれだけ規格外なのかがよく分かる。

クジラの中でも一番大きなシロナガスクジラは30メートルを超えるものもいる。もはや想像も出来ないくらいの大きさだ。一度でいいから生で見てみたいなぁと思う。大阪湾で見つかったマッコウクジラは陸揚げされ、様々な処置を施された上で土に埋めて、いずれ骨だけになったら取り出して骨格標本にされてどこかに展示されるそうだ。