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土台を変える

「改善」は、積み上げてきたものの上に、新しい考え方や仕組みを取り入れることで実現させることができますが、「改革」は土台からを変えない限り成し遂げることはできません。しかし、土台から変える必要を感じているのに、踏み切ることの出来ない人たちのなんと多いことか…

何故、踏み切れないかというと、土台から変えてしまうと、今まで積み上げてきたものが無駄になると思いこんでいるからだと思います。

これは大きな誤解だと思いますよ。

積み上げてきたものはすでに資産勘定に入っています。土台が崩れているから、上に乗った資産が機能しないわけで、上に乗った資産はそのまま置いといて、土台だけ作り替えたらいいじゃないですか。

熊本地震で崩れた熊本城の一角に、土台の部分が崩れ落ちて、上の建物だけが、かろうじて乗っているところがあるのですが、上の建物を崩さずに、土台を作り替えるという作業をここ数年続けています。

時間も手間もかかる大変な難工事に挑んでいるわけですが、資産を活かして再建するためには、これしか方法がないですよね。

個人や組織も中長期的な目で見れば、その場しのぎの「改善」をつづけていても、問題の先延ばしをしているだけでコストパフォーマンスも悪い。最悪なのは、関わる人のモチベーションと可能性を大きく毀損してしまうことでしょう。「どうせ何やっても無駄」という感覚が起きると終わりです。

僕は、土台を変えるための手法を開発して仕事にしていますが、土台から変えたいというオーダーは滅多にありませんでしたが、ここにきて様子が変わってきています。

やっと次のフェーズに入ってきたようです。



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