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訪問記:世界初「Seattle NFT Museum」

こんにちは、Ryukiです。シアトルでの社会人留学を通じて、テック業界やスタートアップの最新情報をお届けしています。今回は、シアトルダウンタウンにある「Seattle NFT Museum」を訪れた体験を共有します。


Seattle NFT Museumの概要

前回のピッチイベントで登壇したうちの一人であるJennifer Wongがここのファウンダーと言う事で今回足を運んでみました。

2021年1月に開館したSeattle NFT Museumは、Jennifer WongとPeter Hamiltonというアメリカの起業家によって創立されました。この美術館は世界で初めてNFTアートに特化した施設として知られ、パイクプレイスマーケットから徒歩5分のアクセスの良い場所にあります。入場は基本的に無料で、寄付とグッズからの売上によって運営されています。

美術館の入り口。ダウンタウンの1st Aveという好立地に位置している。

展示と学び

小規模ながらも、壁にはNFTとブロックチェーンの技術についての説明が事細かなに記載してあり、Web3や仮想通貨のマイニングに関する情報も学べるようになっています。

約20件のNFT作品が展示されており、デジタルアートならではの動画や音楽が加えられた作品もあり、新たなアートの形態として魅力を感じました。

壁にはWeb3やNFTの説明が豊富に記載されている

ファウンダーインタビュー(Jennifer Wong)

訪問中、Jennifer Wongに話を聞く機会を得ました。彼女によると、このプロジェクトは趣味から始めたようです。

NFTの現状と将来性

  • アジア:NFTの普及が進んでいるが、ブロックチェーン技術の特性上、政府の規制と監督が強化されている状況。

  • アメリカ:人々の反応は二極化しており、一部ではNFTを詐欺と感じる声もあるが、これは主に知識不足から来るもの。

    • ニューヨークではNFTアートが特に人気で、

    • マイアミでは仮想通貨とブロックチェーンが盛ん。

    • シアトルではまだ多くのアーティストが表舞台に出ることを躊躇しているが、関心を持つ人々は多い。

Jenniferは、「ブロックチェーンや仮想通貨は今後さらに主流になる」と予測しており、NFTアートについても、現在売買されているEthriaumやTezos、Bitcoinなどがさらに信頼性のある市場になれば、取引もさらに活発になると見ています。

ジェニファー個人の新たな挑戦

彼女自身、子供の出産を経て会社を辞め、新たな起業アイデアを模索中です。すでに新サービスはMVP(Minimum Viable Product)のテストフェーズにあり、近い将来のローンチを目指しているとのことでした。

日本人アーティストの作品

当日展示されていた日本人アーティストをご紹介します。

nina

アニメーション表現を中心に、音楽業界、ファッション、ブックデザインなど様々な分野で作品を制作するアーティスト。 独特の色彩感覚とタッチで独特の世界観を作り上げ、注目を集める。 代表作に、YOASOBI「夜に駆ける」、Ado「私は最強(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」、山下達郎「さよなら夏の日」など。

ninaさんの作品。
左:Ayase feat. Hatsune Miku "HERO" Music Video (2023)、右:AfterBirth (2024)

wataboku

制服姿の少女「SAl」をオリジナルアイコンとして用いた作品をSNSで発表し、世界中にファンを増やしている。2016年には初の画集を発表し、2023年10月には2冊目の画集『TVSl』をリリース。1985年に東京都渋谷区での個展を皮切りに、アジアを中心に海外複数都市でも展示を行い、現代美術家として活動範囲を拡大。国内外のクライアントと協力し、TVCMやミュージックビデオ、アパレルブランドとのコラボレーションを手がけている。

左:nina 「Stuck in Place (2024)」、 右:wataboku 「Sabayomi","鯖読み」

Manabu Koga

1972年に長崎県で生まれ、多様なメディアでデザイナーとして活躍。2012年にニーハイソックスを履いた女性の水中ポートレートという独自の写真スタイルを開発し、広く認知されるようになった。代表作には、原宿の少女を捉えた水中風景写真のシリーズがあり、2017年から始まる。

Manabu Kogaさんの作品「Harajuku Series」

▼Manabu KobaさんのInstagramアカウント
https://www.instagram.com/manabukoga_underwater/

GENGOYA

インドネシア生まれ、日本で活動しているビジュアル・アーティスト。グラフィックデザイナーとして日本語学習者向けのイラスト制作に携わり、カラーミニマルなスタイルを特徴とするイラストレーションを確立。2021年にNFTに出会い、「BWOPLE」を制作。同作品はテゾス・ブロックチェーンで人気を博し、GENGOYAの名で知られるようになった。アクセシビリティをテーマにした作品で広く親しまれている。

GENGOYAさんの作品「KAITEN-ZUSHI」
彼の日本に対する最初の印象を1枚のイメージに収めたとのこと。

終わりに

シアトルの「Seattle NFT Museum」は、アートとテクノロジーが見事に融合した新しい美術館だと思います。アート、そして、NFTやブロックチェーン技術に興味のある方はぜひ訪れてみてください!

365人のアーティストの作品からなる日めくり式のカレンダー。
毎日違う作品を楽しむことができる。

現在シアトルに来てちょうど2ヶ月が経ちましたが、9名の起業家と繋がる事ができました。また、追って発信していきます。


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