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Wiiの細い線メッチャ絡まるやん

レトロゲーム用の収納棚を整理していたら、こんなのが目に付いた。

Wiiの細い線

写真で撮った状態だと線が束ねられているが、目に付いた時は、もうとにかく、糸が、これでもかと言うほどに、こんがらがって、こんがらがって、仕方なかった。絡まった状態から更に絡まる。それを繰り返した結果、こうなっちゃいました。そんな見た目をしていた(写真におさめていないのが残念)。

今日の僕は、比較的、時間のゆとりがあった。なので、”ちょっとコイツは手に負えないわ”、と見て見ぬフリをするのではなく、”一度乗りかかった船だ、どれ、一肌脱いでやるか”、と思えるメンタリティだった。おそらく、過去の僕は、時間的なゆとりが無くて、見て見ぬフリを決め込んで、見て見ぬフリを犯した罪悪感も忘れて、ウン年間、放置され続けて来たのであろう。

絡まりまくったWiiの細い線を眺めていると、懺悔の念に駆られ始めてきた僕は、一念発起して、一つずつ、一つずつ、絡まった糸をほぐしていった。

最初は、良かった。こういう地味な作業もたまにやると案外楽しいもんだな、なんて思っていた。でも、ダメだった。5分もすると、もう飽きた。面倒臭い。僕は何のためにWiiの細い線とこんなに戯れているのだろう、と思い始めてきた。目的意識がそこには無かったのだ。

例えば「Wiiをプレイするためには必ず絡まった糸をほぐさなければならない」のであれば、文句一つ言わず、手を止めることもなく、淡々と、作業を進めていたことだろう。でも僕は、別に、Wiiがやりたいわけじゃなかった。そもそも、この機材は、Wiiをプレイする際にどう必要なのかすら、分かっていなかった。分かっていることはただ一つ、Wiiの機材の一部らしい、ということだけだった。なぜなら、Wiiの本体周辺に置かれていたから。

僕は、Wiiをまともにプレイしたことがない。なぜ「まともに」と書いたかというと、Wii本体にゲームキューブ用のソフトとコントローラーを挿してプレイしたことはあるけれども、WiiのソフトをWiiのコントローラー(リモコンと言うんだったか?)でプレイしたことはないからだ。この場合「やったことがない」と言うべきか「やったことがある」と言うべきか、判断に迷う。多分、どちらかと言えば「やったことがない」に属すると思うのだが、そうなると「じゃあなんでWii本体を持ってるんだよ?」という物言いが起きることは容易に想像される。ゆえに「まともにプレイしたことがない」と書いたわけである。

Wiiについての回想に浸りながら作業を行なおうとしたものの、Wiiに関する思い出が全くと言って良いほど無かったので、早々に、思考は現実世界へと引き戻ってしまった。相変わらず、細い線は絡まったままである。ていうか、コレ、やけに長い。なんでこんな長いねん。嫌がらせかよ。おっと、いけない。ついつい、口が悪くなってしまった。僕は、喜怒哀楽の感情が強く働くと、関西弁でまくし立てるように話してしまう癖がある。人前だと怖がらせかねないので一応注意しているつもりなのだが、いかんせん、”喜怒哀楽の感情が強く働いた時限定”、なので、日頃から注意していたとしても、興奮して、一切合切を忘れてしまって、結局、傍若無人に振る舞ってしまう。そして後から悔いるハメになる。もう何度も同じ過ちを繰り返し続けている。何にも学ばない。

十八番の自己懲罰的な自問自答を繰り返していると、いつの間にか、絡まった線はだいぶほぐれてきていることに気が付いた。「あれ?もうこんなに進んだのか」とビックリするほどだった。Wiiの回想では「おいおい、まだこんなに絡まってるのかよ」だったのに。改めて、Wiiの思い出が無いことを思い知らされることとなった。あるいは、自問自答のネタが尽きない、という見方も出来るかもしれないが・・・。

他人と会話をするよりも、自分自身と対話をする方が、時が経つのが早いもんなんだなぁ、などと思っていたら、最後に絡まっていた糸がほどけて、一本の細長い線に生まれ変わった。やはり、自分のことについて思い煩うと、一日はあっという間に過ぎるらしい。それが、良いことなのか、悪いことななのか、イマイチ見当が付かない。「自分にとって時間が早く感じられることに時間と労力をぶつけると幸せと成功を同時に手にすることが出来る」なんてことが自己啓発本に書かれていた気もするのだけど、果たして、”エンドレス自問自答”。で幸せと成功を掴めるものだろうか?

考えたところで、答えが見つかるわけではない。どれ、物は試しとばかりに、自問自答の思考過程をつまびらかに書き記して、一つの読み物として完成させてみようかしら?

・・・やってもいいけど、多分、巷で話題の「ジャーナリング」の、超ロングバージョンになるだけだと、思うよ。あんまり、気乗りしないかな。他にもっとやりたいことあるし。いっぱい。「ブレインフォグ」と呼ばれる症状に悩まされている人は、案外、オススメだったりするかもね。

それで思い出したけど、ひげおやじさんが、一時期、一心不乱にタイピングをするという趣味(?)があったらしい。これも、今考えると、ジャーナリングの一種なのかな、と思えてきた。

”24時間耐久自問自答タイピング”

とかやってみたら、どんな文章が出来上がるんだろうね。一生のうちの一日ぐらいは捧げてやっても良いかもしれない。それぐらいの興味関心はある。ぶっちゃけ。メモ帳のフォルダ「企画」の「優先度低」の欄に書き込んでおくぐらいの価値はあるかな。一応、書いておくわ。一応、ね。

【P.S.】

レトロゲーム用の収納棚を公開。Wiiの細い線がうつってないね。このアングルだと。下の棚の奥側に有ると思うんだけど。下の棚の右側にあるのがWii本体だね。

ロイロスコープ懐かしいな。僕の初めての有料編集ソフト。まだユーチューバーとかが流行る前の時代に買ったやつだと思う。たぶん。今はPower Directorを使ってる。定番中の定番。ロイロスコープ、当時で1万円ぐらいしたんだよ。確か。学生の僕にはそれなりに大金だったんだよ。

ロイロスコープ。「編集ソフト オススメ」でググってもまず出て来ないだろうけど、そこまで使い勝手悪くないよ。テキストの挿入がちょっと面倒だったかな。たぶん。でも、それ以外は、そこまで不便さは感じてなかったけどなぁ。でも、今使うと、不便さしか感じないのかもなぁ。時代は変わるなぁ。僕も僕なりに進化成長しているのかなぁ。そう信じたいねぇ。


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