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くしゃみの音

お風呂に入ろうと思って、洗面所(脱衣所)で服を脱ぎ始め、薄手の肌着一枚の状態になったところで、鼻がムズムズして、「(あっ、あっ、あっ)」となっていると、「グシューン!グシューン!」と、二度、デカいくしゃみをした。

おそらく、服を脱いで寒さを感じたために、くしゃみが喚起されたと思うのだけど、もしそうだとしたら、僕はいつどこで服を脱げば良いというのか。風呂場をシャワーか何かで室内をあったかくしておいて、シャワーのヘッドを自分にかからないように調節した上で、中に入って、あったかいところで服を脱げ、ということか?面倒臭いったらありゃしない。僕の鼻の敏感さに僕自身が驚いた。

そもそも、くしゃみのメカニズムは、いったいどういう仕組みになっているんだろうか。さっき僕は「鼻の敏感さ」と書いたが、もしかすると、身体がまず寒さに反応して、鼻に指令が伝わって、くしゃみを引き起こすのかもしれない。だとしたら「身体の敏感さ」と書いた方が正しくなる。ココをハッキリさせたいのだが、専門知識を有していない僕には皆目見当が付かない。ChatGPTにでも聞けば明確なアンサーが返ってくるだろうか。ちょっとやってみっか、という気持ちが若干湧き起こったが、既になかなかの眠気を催しているので、やっぱりやめることにする。誰か僕の代わりに聞いて欲しい。そして結果をコメントで教えて欲しい。(他力本願)

僕はくしゃみの音を「グシューン!グシューン!」と書いた。これはあまり一般的な擬音語とは言えないはずだ。僕が思うに、「ハクション大魔王」に由来される「ハクション!」という表現が代表格で、もっとキュートさを出したい時は「クシュン!」などの表現が考えられるのではなかろうか。ソコに関しては異論は無いし、これまで、引っ掛かりを覚えることはなかった。ただ、今回、くしゃみを取り上げる機会を得て、書き出す際に、ある疑問が生まれたのだ。

「くしゃみの代表的な擬音語は、実際のくしゃみの音を模していると言えるのだろうか・・・?」

この問いに、僕は自信をもって「イエス!」と答えることが出来なかった。少なくとも、今晩、僕が洗面所(脱衣所)で出したくしゃみは、「ハクシャン!」でもなければ「クシュン!」でもなかった。であるならば、他の擬音語を当てる必要がある。僕はその時の記憶を鮮明に思い起こすことに努めた。服を脱いで、鼻がムズムズして、「(あっ、あっ、あっ)」となって、くしゃみが二度出た。このくしゃみの音を忠実に再現するのであれば・・・。しばし考えた末に「グシューン!グシューン!」という表現に辿り着いたわけである。

そう考えると、僕の身近な人々のくしゃみの音も「ハクション!」でもなければ「クシュン!」でもない人は、結構居る気がする。全てを挙げるとキリが無いので、パッと思い出した人、男女二人のくしゃみの音を僕なりに文字に起こすならば、男は「ハァァァ(溜める)、バヒューン!」で、女は「ブッハ!ブッハ!(2回が多い)」である。やっぱり、全然違った。

何となくの僕のイメージなのだけれど、男性のくしゃみは「ハクション!」で、女性のくしゃみは「クシュン!」と表現するのがベター、みたいな風潮はある気がする。これは「女の子のくしゃみはキュートであるべきだ」という「女の子らしさ」の固定概念の押し付けによるものなのか、それとも「レディーに『ハクシャン!』なんて擬音語を当てるなんて破廉恥なマネはしてはいけないよ?ベイビー」という、ちびまる子ちゃんの花輪くんチックの、フェニミスト的な何かから来ているものなのか。これも僕にはよく分からない。暇な時にChatGPTに聞いてみたいところだが、多分、寝て起きたら忘れていると思うので、やっぱり聞く機会は無さそうだ。

ともかく、もしも前者、「女の子らしさ」の固定概念の押し付けによるものだとすれば、昨今、何かと話題に上がる「ジェンダーフリー」の考え方と反していると言わざるを得ない。もしかすると、僕の知らないところで「女の子だからといってみんな可愛いくしゃみをすると思い込んでんじゃねえよ!」という声を挙げている方もおられるのかもしれないが、僕の耳には入って来ていないので、もっと大々的に声を挙げていった方が良いのではないかしら。

“余計なお世話”

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