それは突然のマーライオンから始まった。

あれよあれよと家族3人が体調を崩し、復活するまでの1週間を振り返る。

あれは夕飯時だった。１歳２か月の息子は半分ぐらいしかご飯を食べず、大人しい。
いつもだったら自分のご飯を食べ終わったら、あの手この手で椅子から抜け出そうとするのに、その日はお利口さんに座っている。
「おとなしいねー」なんて呑気にパートナーと話していた矢先、息子が人生初のマーライオンを体験した。

「あ、来たな」と思った。

実はその前の週に、友人の子どもが同じような症状で、さらにその周りにいた大人たちも同じような症状（むしろ大人の方がひどかったみたい。嘔吐、下痢、発熱）が出たのを耳にしていた。

まあ感染源がどこであろうと、目の前のマーライオン男をどうにかせねば、と言うことで、布団におねしょシーツを敷き、バスタオルを敷いた。枕元には、ペットシーツを数枚。（このペットシーツが大活躍！吸水性抜群でマーライオンの強い味方でした。）

さあ、これで大丈夫！
と言うわけで、息子はぐったりとした様子ですぐに就寝。
23時と1時に2回起き、マーライオンして、またすぐに入眠。

我が家はいつも、息子、パートナー、私、と川の字で寝ている。息子が起きて泣いていても、パートナーは寝ている時もあるけど（もちろん起きて対応してくれる時の方が多いよ、とパートナーの名誉のために付け加えておく）、この日は息子の嗚咽が聞こえた途端、私より先にガバッと起き、対応していたのは凄かった。朝起きて、「頼りになるぅ～～」と全力で褒めた。

そんな頼りになるパートナーも朝になれば仕事に行くので、この日は母と息子のワンオペ看病。実は数日前から風邪気味でぐずついてた私だけど、人生初のマーライオンを体験した息子を前にして、よっし、がんばるぞ！と母性が爆発する。固形物が食べれないようなので、ぐずるたびに差し出すおっぱい。おっぱい。おっぱい。おっぱい。水よりは栄養があるかな、と思い新生児期並にあげていたような…。

今思えば、そんなにあげなくてもよかったと思うけど、息子にとって人生二度目の体調不良（一度目はコロナ）で、全力看病モードだった私は自分の力を120％息子に注ぎ込んでいた。抱っこしたり、おっぱいあげたり、寝かせたり。そんなことを繰り返していたら、パートナーが帰宅する頃にはへろっへろ。パートナーが帰ってきた途端、ワンオペ業務をバトンタッチし、私はご飯も食べず、お風呂にも入らず、横になった。

次の日も、ワンオペ看病。息子は少しずつ固形物を食べれるようになってきた。でもまだまだぐずぐずボーイで、私も疲労が蓄積し、ぐだぐだな時間は過ぎていった。おっぱいをいつも以上にあげて、かつ、私は疲れて食欲がない、となるとどう転んでも体調は復活しないわけで、この日もパートナーが帰宅次第、即バトンタッチし、生まれて初めて息子と別室で寝ることになった。当時の息子は20時半就寝、夜中に1～2回起き（5時前後に授乳）、7時に起きるというルーティーンだった。朝方の授乳も必要ないのでは？と夜間断乳のタイミングを見計らっていた時期だったので、思い切って別室で寝てみた。というより私の体力が限界を迎えていたので、起き上がることができなかった。

結果的にはこの作戦がうまくいき、最初2日は5時前後に目を覚まし泣いたものの、私がいないと諦めて15分程度で再入眠。3日目には7時まで寝るようになった。それ以降は、夜通し寝が続くようになった。何度か夜中に目を覚ます時もあるけど、すぐに再入眠するようになった。

マーライオン事件から数日経ち、息子が回復するなか、私は体力の限界で寝込み、仕事と家事を一手に担っていたパートナーも風邪をひき、ぐだぐだな大人たち。

私に至っては、最近ご無沙汰だった、片頭痛も再発。一週間で二度重い頭痛にうなされ、マーライオン。（息子のがうつったわけではない。）

さすがに病院で診てもらったら？ということで、頭痛外来へ。人生初のMRI！なんだか不覚にもワクワクしてしまった。結果は、典型的な片頭痛でしょう、とのこと。ストレスや疲れなど様々な要因から発症し、頭の血管が浮腫むことで、激しい頭痛や吐き気を引き起こすとのこと。

そういえば、わたしが片頭痛を意識し始めたのは、前職の仕事を辞める前。ストレスを身に纏って生きてます！みたいなストレス過多の毎日で、片頭痛が頻発していた。その後仕事を辞め、好きなことだけして生きていく！と決めてからは、片頭痛がピタッと止み、すっかり存在を忘れていたけど、産後の寝不足・疲れから再発。去年はうだるような夏の暑さもあって、月に１～２回、吐くほどの頭痛に見舞われていた。その後は「無理をしない」を徹底した生活を送ることで、ここ１～２ヵ月は頭痛なしで生活できていたけど、このマーライオン事件でさすがに疲労が溜まり、頻発したみたい。

ストレスや疲れが溜まらないように無理をしない生活を徹底するとともに、お守り的に片頭痛用の薬ももらっておいた。

女医さんからは、「とても綺麗な脳みそです」とお褒めの言葉を頂き何とも言えない気持ちになったけど、とりあえず重い病気とかじゃなくてよかった。

というわけで、家族３人とも無事回復し、今は元気いっぱい。
息子が夜通し寝るようになって、私の体力はうなぎ上りで回復していて、片頭痛もなし。

寝るってすごい。一番の特効薬だ。

というわけで、マーライオンから始まった一家絶滅の危機からの脱出、どさくさに紛れて夜通し寝るようになって、結果ハッピーだった２月初旬のお話でした。

健康、大事！！！！！