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当日券2

昨日は東京芸術劇場に行く。
NODA・MAP第26回公演『兎、波を走る』
野田秀樹さんのお芝居。

第16回公演の『逆鱗』以来、なかなか行けず、やっと行けた。野田秀樹さんの作る世界が好きで、映像でもライブでも、だいぶ観ている。時間とお財布との兼ね合い(特にお財布)でなかなか行けなかったけど、今回は思い切って。

池袋にある東京芸術劇場。当日券狙いだ。3週間前にもアタックしてみたが、発売30分前に行ってあまりの長蛇の列に諦め、今回はそのリベンジ。余裕を持って3時間前に到着。

長蛇の列。マジか。もう40人ぐらいは並んでる。でも今日は観ると決めてきた。リセールの抽選にも落ちた。並ぼう。

皆さん、小さな椅子とか持ってきている。その手があったか。今度から持ってこよう。しょうがないから地べたに座って本読みながら3時間。案外待てるもんだ。

気がつくと私の後ろには80人くらい。ものすごい人気だ。発売開始から30分、ようやく私の買う番になって、受付へ。立見席かサイドの補助席しかないとのこと。ここで私は呪文を唱えた。秘密の呪文だ。3時間半並んで、その呪文を唱える人はいないのだろう。受付のお姉さんも「はぁ……いいの?」ってな感じだ。

で、結果一階席の真ん中の通路の前という、前に人が居ないのでとても見やすい席に座ることが出来た。やったね。


冒頭は夢の中に放り込まれ、舞台に遊び、脳みそをぐらぐら揺らされるのだけど、だんだんと輪郭がちらりと見え、太くなっていく。扱う題材の重さにぐっと肩に力が入ったが、いつもの日本語遊びと、夢と現の幾つかの軸、もちろん役者さんの力によって、今まで感じたことのない状態で、飲み込みにくい題材が自分の身体の中を駆け巡る。

楽すぃ!

いい時間だった。

これは何回も観に行く人の気持ちも分かる。
でもお金が。。おあしが。。ぜぜこが。

落語会は安いよ。お待ちしてます。

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