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ミュージカル

昨日は新国立劇場にて、ファインディング・ネバーランドを観た。

大好きなミュージカル。三日前の文楽はお客様から頂いたチケットだったが、今回は自分で買った。14000円也。お高いぜ。生活費すり減るぜ。でも、それでも観ようというミュージカル。

『ファインディング・ネバーランド』これも最初に存在を知ったのはトニー賞だったかな。You Tubeにも色々と動画があがっている。ピーターパンという物語が出来るときのお話だ。オバマ大統領のときにホワイトハウスでパフォーマンスをやっている動画を5.6年前に観た。これを日本語にしたってんだから、女房を質に入れてでも見なきゃだ。一人もんだけど。

新国立劇場はバレエを観にオペラパレスに一昨年来て以来。今回は中劇場だ。前座のときはここに何回か芝居を観に来た。建物の作りも素敵で、エントランスからホワイエに向かうだけで、テンションが上がる。これから建て替える新しい国立劇場もこうであってほしいな。チケットを切ってもらって席につく。心、高鳴る。

二階席の一番前。いよいよ開演だ。
素敵な楽曲から、ミュージカルは始まった。最初に色んな人が出てきて、主人公が置かれている環境を歌いながら、段々と主役やその周りの人物にフォーカスされるナンバー。あるあるだ。私のテンションも上がっていく。


ん?………隣のおばちゃんの呼吸音がうるさい………。寝ているのかな……。横を見ると暗いので寝てるのか起きているのかわからない……。そのうち、おばちゃん、船を漕ぎ出した。ほぼいびきだ。第一幕、ほぼ寝ているおばちゃん。

私の14000円が………。(泣)

流石に大好きな濱田めぐみさんの独唱が始まるときに、座りを変えたり、肘で優しく突いて起こしてみた。その時は起きるんだけど、即寝。

なんだよ!!!おい!!!

こちとら14000円払ってるんだ!楽しみにしてきたのに。。でも声をかけられない、弱気な私。

私と反対隣の人は、その居眠りおばさんの知り合いだ。開演前に楽しそうに話してた。頼みの綱だ。その人は何をしているのかなと思って見たら、

カバンからガサゴソ音立てて、飴出して食べた。

オワタ。いわゆる御歳から来る、ビニールの音聞こえない問題だ。隣のお友達の寝息も聞こえていないのだろう。高音が聞こえないのは理解はある。でも、オイラは14000円出しているのだ。

そのおばちゃん二人組の話を聞くともなく聞くと、新幹線で地方から来ているらしい。山崎育三郎さんのファンで、山崎育三郎さんをどこそこの誰に見せてあげたいと熱弁している。幕間の休憩時間に。

寝ろよ!休憩時間なんだから。眠たいんだろ!おばちゃんよ。オイラはあんたのおかげで、ほぼアンタのぐーぐー言っている呼吸音と共にミュージカル見ているよ。

落ち着こう。よーく考えるんだ。こういうおばさまたちに日本のミュージカルというものは支えられている。落ち着こう。怒ってはいけないよ、市童さん。私みたいに平日昼間に男一人で観に来ているほうがマイノリティなのだ。現に休憩時間、女性トイレは長蛇の列なのに、男性トイレは私が初めてだったのか、私が入ったことでセンサーが反応して電気が付くぐらい男性はいないのだ。

第二幕、序盤は起きているから大丈夫だったが、途中でうるさくなる。本当にくじ運がないと思うしかない。。その隣は、相変わらずカバンから何かを取り出そうとしているし。

えーと、感想はね。ミュージカルもね。山崎育三郎さんを観るためのミュージカルというか。木村拓哉さんみたいに、どのドラマでも木村拓哉としての看板を背負っているように、山崎育三郎はいつでも王子様なんだよな。そしてその期待にしっかり応える人だ。おばさまたちはメロメロだ。男からみても、かっこいい。

アンサンブル。どうにか底上げ出来なかったかなという感想。これはね辛口ですよ。隣のおばちゃん寝てたからね。寝てたら辛口になるよね。

ピーターを演じていた子役の方はとても良かった。素直に育ってほしい。他の子役の方もお芝居を引っ張っていた。素晴らしい。

フック船長のような役どころが本当に大事だと思う。武田真治さんはその役目を果たしていて、素敵だった。仮名手本忠臣蔵の鷺坂伴内みたいな役どころ。

濱田めぐみさんは、言わずもがな惹き込まれる。

ダンスをしながら言葉を届けるって、本当に難しいことなんだなって思う。言葉も日本語というのがね。そりゃ歌舞伎は踊りながら唄わないよな。あるのかな?そんな狂言。。


楽しい時間だったとしよう。おばちゃんのおかげでなかなか入り込めなかったけど。


今年ミュージカルのチケットを狙うのは、ラグタイム、ムーラン・ルージュ、スクールオブロック。他にもあるけど、あんまり行くと破産するからね。


ポスターからも分かるように
山崎育三郎を観に来て!って感じだ



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