ヘラクレス

こんにちはryutoです。
ヘラクレスについて紹介します。
理由は好きだからです。


概要

ヘラクレスはギリシアの大英雄で、神と人の間に生まれた半神半人、ゴルゴーンを倒した英雄ペルセウスの子孫でもあります。
様々な冒険や試練の全てを乗り越え、死後は神の座に上がったことから、ギリシア最大の英雄と呼ばれています。
名前の由来は「へーラーの栄光」、幼名をアルケイデスといいました。

誕生と成長

ヘラクレスはギリシアの最高神ゼウスとペルセウスの孫に当たるアルクメーネーの間に生まれました。
ゼウスの不倫によってヘラクレスは生まれたので、ゼウスの妻のへーラーに恨まれ、2匹の蛇を送り込まれましたが、赤ん坊のヘラクレスはその蛇を絞め殺したという伝説があります。
その後、成長したヘラクレスは、ケイローンというケンタウロス族の賢者に師事して武術を学び戦士として成長していきました。

結婚と狂気

ヘラクレスは義父の所属するデーパイに助太刀に行き、オルコメノスの軍と戦い打ち倒しました。デーパイのクレオーン王は娘のメガラーを妻としてヘラクレスに与え、2の間には3人の子供が生まれましたが、へーラーによって狂気を吹き込まれたヘラクレスは自身の子と異父兄弟イーピクレースの子を炎に投げ込んで殺してしまいました。
このことを悔いたヘラクレスは、アポローンの神託を受けてミュケーナイ王に仕え10の勤めを果たすことになりました。

十二の功業

ミュケーナイ王のエウリュステウスが命じた十二の仕事

一.ネメアーの獅子

ネメアの谷に住み着いているネメアーの獅子は、刃物を通さず、矢でも傷一つかない強靭な皮を持ったライオンでした。
そこでヘラクレスは棍棒で獅子を悶絶させ洞窟に追い込み、洞窟の入り口を大岩で塞ぎ逃げられなくし、3日間の格闘の末に絞め殺しました。
その後ヘラクレスはこの獅子の皮を鎧として使用した為、獅子が英雄のシンボルとなりました。
また、この獅子はしし座となりました。

二.レルネーのヒュドラー

ヒュドラーは、9の頭を持った蛇でレルネーの沼に住み、触れただけであらゆる生物を殺す猛毒を持っていました。また、頭の内の1つは不死身で残りの頭も切り落とすと2つに増えて再生する能力を備えていた。
そこでヘラクレスは頭を切り落とした傷口を従者のイオラオスによって燃やさせて再生を妨げ、不死身の頭を巨大な岩で押し潰してヒュドラを倒しました。
この時にヒュドラーを加勢するためにへーラーが送り込んだ巨大化け蟹はヘラクレスによってあっさりと踏み潰され、蟹座になりました。
しかし、ヒュドラー退治は従者の助けを借りていたので、功業を無効にされました。
ヒュドラーの毒はヘラクレスの武器となりました。

三.ケリュネイアの鹿

女神アルテミスの聖獣で黄金の角と青銅のひずめを持つケリュネイアの鹿は、4頭の兄弟がおり、5匹目の鹿は狩猟の女神アルテミスをもってしても捕える事ができないほどの脚の速さを誇りました。
ヘラクレスは女神に傷つけずに捕えるように命じられたので、ヘラクレスは1年間鹿を追い回して生け捕りにしました。その後この鹿はアルテミスに捧げられました。

四.エリュマントスの猪

エリュマントスの山に住む人食いの大猪をヘラクレスは生け捕りにしました。
生け捕りは問題なく片付きましたが、その最中にケンタウロス一族と敵対してしまい、その戦いの中で師であるケイローンを誤ってヒュドラーの毒矢で殺してしまいました。
ケイローンの死を惜しんだゼウスは、彼をいて座にしました。

五.アウゲイアースの家畜小屋

エーリスの王アウゲイテースは3000頭の牛を持っていて、牛小屋は30年間掃除されていませんでした。
ヘラクレスはアウゲイテースに「1日で掃除したら、牛の10分の1をもらう」という条件を持ちかけ、承諾されました。ヘラクレスはアルペイオス川とペネイオス川の2つの川の流れを強引に変えて、小屋に流し込み汚物を全て洗い流しました。しかし、これにより川の流れが狂い、たびたび洪水を引き起こすようになりました。
エウリュステウス王は、罪滅ぼしなのに報酬を要求したとしてこれをノーカウントとしました。また、アウゲイテースは約束を守りませんでした。

六.ステュムパーロスの鳥

ステュムパーロスの鳥は翼、爪、くちばしが青銅でできた鳥でした。
ヘラクレスはこの鳥を驚かせて飛ばすために炎と鍛治の神ヘーパイストスから大きな音を立てるガラガラを借りて、鳥が驚いて飛び立ったところをヒュドラーの毒矢で射落としました。

七.クレータの牡牛

クレータの王ミーノースを罰するために、海と地震の神ポセイドーンの送り込んだクレータの牡牛を生け捕りにしました。
この牡牛はミーノータウロスの父親であり、美しく猛々しく極めて凶暴でした。
ヘラクレスはミーノース王に協力を求めましたが、拒否されたので、素手で格闘し牡牛をおとなしくしてアルゴスまで連行しました。

八.ディオメーデースの人喰い馬

トラーキアの王ディオメーデースは戦を司る神アレースの子で、旅人を捕らえて自分の馬に食べさせていました。
ヘラクレスはディオメーデースを馬に食わせて、馬を生け捕りにしました。
別説では、ヘラクレスが馬を奪ったので、ディオメーデースは馬を奪還しようと軍勢を率いて追ってきたところをヘラクレスに殺されたという説もあります。また、この説ではヘラクレスは戦うために馬の番を従者のアブデーロスに任せましたが、ヘラクレスが戻ってきた時には馬に引きずられて死んでしまっていました。

九.アマゾーンの女王の腰帯

エウリュテウスの娘のアドメーテーがアマゾーンの女王ヒッポリュテーの腰帯を欲しがったので、ヘラクレスはこれをもってくることを命じられました。
ヘレクレスはアマゾーンと戦いになると考え、アテーナイの王テーセウスをはじめとした勇士たちを集めましたが、アマゾーンと交渉をしたところ、ヒッポリュテーは強靭なヘレクレス達を見て、自分たちとの間に丈夫な子を作ることを条件に腰帯を渡すことを承諾しました。しかし、へーラーがアマゾーンの1人に変身して「ヘラクレスが女王を拉致しようとしている」とアマゾーン達を煽ったため、アマゾーン達はヘラクレスを攻撃しました。そのためヘラクレスは最初の交渉の甘言は罠だったと考え、ヒッポリュテーを殺害して腰帯を持ち帰りました。
別説ではへーラーはヒッポリュテー本人に変身して、「ヘラクレス達が国を乗っ取ろうとしている」と他のアマゾーンに唆して襲撃させ、激怒したヘラクレスが身の潔白を訴えるヒッポリュテーを殴り殺してしまい、冷静さを取り戻したヘラクレスは話を聞かずにヒッポリュテーを殺したことを後悔しました。

十.ゲーリュオーンの牛

ゲーリュオーンの飼う赤い牛を求めましたが、ゲーリュオーンは大洋オーケアノスの西の果てに浮かぶ島エリュテイアに住んでおり、常人では行き着けませんでした。
アフリカに行き着いたヘラクレスは太陽の熱気に怒り、太陽神へーリオスに矢を射掛けたため、へーリオスはその剛気を褒めて黄金の盃を与え、その盃に乗ってオーケアノスを渡ることができました。
エリュテイアでは、双頭の犬オルトロスが牛を守り、牛の番人をエウリュティオーンがしていたが、ヘラクレスはどちらも棍棒で打ち殺し、赤い牛と牛の群れを奪いました。牛を奪え返さんと追ってきたゲーリュオーンも弓で射殺しました。
冒険の途中にヘラクレスはジブラルタル海峡の海峡の両岸にヘラクレスの柱を残しました。

十一.ヘスペリデスの黄金の林檎

ヘラクレスはヘスペリデスの居場所を知らなかったので、水神ネーレウスと取っ組み合い、居場所を教えてもらいました。
黄金の林檎は百の頭を持つ竜ラードーンが守っていましたが、ヘラクレスはラードーンを倒して林檎を手に入れました。ラードーンはりゅう座になりました。
別説では、ヘラクレスはプロメーテウスを救い出して「ヘスペリデスはアトラースの娘たちだから、アトラースに取りに行かせるべきである」と助言をもらい、アトラースの天空を担ぐ仕事を林檎を取りに行く時間替わるので、林檎を取ってくるようにアトラースに頼みました。アトラースはそれに従い林檎を持ち帰りましたが林檎を渡せばまた天空を担がなければならないので自分が林檎をミュケーナイに届けると言い出しました。ヘラクレスはこれを罠だと見破り、楽な担ぎ方を教えてほしいとアトラースに頼み、承諾したアトラースが天空を担いだところで、林檎を取って立ち去りました。

十二.地獄の番犬ケルベロス

ケルベロスはオルトロスの兄貴分であり、3つの頭を持つ犬の化け物で地獄の番犬をしていました。
ヘラクレスは冥界に入り、ハーデースから「傷つけたり、殺したりしない」という条件で許可をもらい、ケルベロスを生け捕りにしました。
その際に、ハーデースの妻で冥界の女王であるペルセポネーを略奪しようとして「忘却の椅子」に捕らえられいたテーセウスとペイリトオスを助け出しました。
また、地上に連れ出されたケルベロスは太陽の光を浴びた時、狂乱して涎を垂らしました。その涎からトリカブトが生まれました。

ヘラクレスの柱

ヘラクレスはゲーリュオーンの牛を取りに行く途中に巨大な山脈を上らなければなりませんでしたが、それを面倒に思ったヘラクレスは山脈さえ無ければ道を短縮できると考え、棍棒で山脈を叩き怪力で山脈を真っ二つにしました。また、大地も怪力に耐えきれずに吹き飛び、大西洋と地中海がジブラルタル海峡でつながりました。この分かれた山脈2つをひとまとめにしてヘラクレスの柱と呼ばれるようになりました。
別説では、もともとジブラルタル海峡がありましたが、幅が広く、海の怪物たちが地中海に押し寄せてしまうため、ヘラクレスは大陸を動かして海峡を狭くしました。

その他の冒険

ヘラクレスは十二の功業以外にも様々な冒険をしました。

アンタイオスとの対決

リビアに住んでいたアンタイオスは、ポセイドーンとガイアの息子で、大地に触れている間は無敵の力を得ることができました。アンタイオスは通りかかる旅人に戦いを挑んでは殺してその髑髏や持っていた宝物を父ポセイドーンの神殿に飾っていました。
アンタイオスは通りかかったヘラクレスにも戦いを挑み、ヘラクレスは何度もアンタイオスを倒しますが、その度に復活し力を無限に増すアンタイオスに苦戦しました、しかしその後ヘラクレスはアンタイオスの能力を見抜き、アンタイオスを持ち上げて大地から離し、そのままアンタイオスを絞め殺しました。

死の神との対決

ペライの王アドメートスに死期が迫った時、その妻のアルケースティスは、死に瀕している夫の代わりに命を投げ出しました。これは運命の女神モイライとアドメートスが死ぬ時に家族の誰かが身代わりに命を落とせば、アドメートスは死なずに済むという約束を交わしていたからでした。
通りかかったヘラクレスはこの事を聞き、正義感からアルケースティスを死なせてはならないと彼女の魂を追いました。
アルケースティスは死の神タナトスによって冥界に送られるところでしたが、ヘラクレスは腕力で死の神を打ち倒し、彼女の魂を奪い取りました。
ヘラクレスのおかげでアルケースティスは生き返り、運命の女神との約束でアドメートスも生きながらえました。
別説では、アルケースティスの霊魂を追って冥界にまで行き、ハーデースと格闘して奪い取りました。

河の神との対決

ヘラクレスがカリュドーンの王オイネウスの娘デーイアネイラに求婚していた時、河の神アケローオスもデーイアネイラに求婚していました。
両者はデーイアネイラを巡って激しい戦いを繰り広げ、アケローオスは濁流を押し付け、様々な姿に変身しヘレクレスを翻弄しましたが、雄牛の姿になった時に片方の角をヘラクレスに折られてしまい、アケローオスはその腕力に降参し、アケロースの川底で傷を癒やしました。
河の神に勝利したヘラクレスはデーイアネイラと結婚することになり、彼女との間に子供をもうけました。河の神アケローオスはおとなしくなりましたが、毎年春になると傷跡から戦いでの敗北を思い出して、怒りのあまり洪水を起こすようになりました。

アポローンとの対決

ヘラクレスは狂気によって親友イピトスを殺してしまい、そのせいで病に取り憑かれていました。治癒のためにデルポイを訪れますが、巫女は彼に会ってすらくれなかったので、怒ったヘラクレスはデルポイの宝で、神託に必要不可欠な道具である三脚の鼎を奪おうとしました。デルポイの守護神であるアポローンはその行動に立腹して、自ら姿を現しヘラクレスと戦いました。これを見たゼウスは、双方の間に落雷を投じ引き分けにさせました。
その時にアポローンは「お前の病は、殺人の償いとして、丸三年(別説では一年)の間奴隷として仕えれば回復するであろう」と予言し、これを受けてヘラクレスは、ヘルメスに連れられてリューディアの女主人オムパレーの元に行き、病回復のために奴隷として彼女に仕えました。

エジプト攻略

エジプトでは、王ブーシーリスのもと、豊作を願って異邦人を捕まえて生け贄に捧げるという風習が行われていました。近くを旅していたヘラクレスはエジプト人に捕まって、生け贄の祭壇に連れてこられました。そこでヘラクレスは彼らの思惑を知り、怪力で大暴れしました。エジプト軍はヘラクレスによって殺戮され、エジプトは壊滅状態になりました。

トロイア攻略

ヘラクレスがトロイアを訪れた時、トロイアの王ラーオメドーンは高潮と共に現れる強大な海の怪物に悩まされていました。この怪物は、奴隷に扮したポセイドーンがトロイアの城壁を築いた際に、ラーオメドーンが約束の報酬を支払わなかったため、ポセイドーンが罰としてトロイアに送り込んだ怪物でした。この怪物を鎮めるために、ラーオメドーンの娘であるヘーシオネーが岩に縛り付けられて、生け贄に捧げられるところでした。
ヘラクレスはガニュメーデースを神々の給仕にする代償にゼウスがトロイアに送った神馬が欲しいと思っていたので、神馬と引き換えに海の怪物を討伐することを約束した。ヘラクレスは巨大な怪物の腹の中に入り、三日間胃袋の中で暴れ続けた。内臓が滅茶苦茶になった怪物は死にましたが、胃酸によってヘラクレスの毛髪が溶けて禿げてしまいました。ヘラクレスは約束通りに神馬をもらいに行きましたが、ラーオメドーンは約束を反故にしました。当時は十二の功業の最中で時間がなかったので、ヘラクレスは必ず復讐すると言い残してトロイアを後にしました。
その後、ヘラクレスは仲間達と共にトロイアへと攻め込みました。ラーオメドーンは大軍勢で迎え撃ちましたが、ヘラクレスの怪力に敵わず城壁を包囲、乗り越えられてトロイアを攻略されました。その後ラーオメドーンは射殺され、ヘラクレスの復讐が遂げられました。

古代オリンピックの創始

十二の功業中にエーリスの王アウゲイアースに報酬を踏み倒されたことの復讐として、ヘラクレスはエーリスに攻め込みました。
エーリス軍にはモリオネという英雄がおり、彼らはポセイドーンの息子で、武勇に優れ、怪力を有していました。
双子であるため二対一の戦いとなりヘラクレスは苦戦を強いられました。またヘラクレスは攻防戦の最中に病にかかり、休戦協定を結びましたが、モリオネはそれを破り攻撃をやめなかったので、撤退せざるを得なくなりました。
その後、ヘラクレスはモリオネがイストミア大祭に参加する報せを聞き、道中で待ち伏せしてモリオネを毒矢で射殺しました。
強力な英雄を失ったエーリスを攻略したヘラクレスは、この勝利を記念してオリュンピアにゼウス神殿を建て、その地で競技会を行いました。この大会は4年に1度開催されるようになり、やがて古代オリンピックとなりました。

アルゴナウタイ

コルキスの金羊の毛皮を求めるイアーソーンの呼びかけに応じて、ヘラクレスは様々な英雄達と共にアルゴー船に乗り込みました。レームノス島の女たちの誘惑に打ち勝ち、快楽に耽っていた他の英雄を叱咤して再び出航させるなど、たくさんの英雄が集まるアルゴナウタイでもヘラクレスは抜きん出た存在でした。しかし、ミューシアーにおいてヘラクレスを愛していたヒュラースが水のニュンペーに攫われてしまい、探している内にアルゴー船は出航してしまいました。置き去りにされたヘラクレスは、アルゴー船を追うのを止めて、アルゴスへと帰還しました。
別説では、この時に一部の乗組員はヘラクレスを乗船させるためにティーピスに船を戻させようとしましたが、カライスとゼーテースがそれを妨害しました。このことを恨んだヘラクレスは、のちに二人をテーノス島で殺しました。

ギガントマキア

巨人族ギガースとオリュンポスの神々の宇宙を揺るがす大戦争ギガントマキアーにヘラクレスは神々と共に参戦しいました。
地母神ガイアはゼウスたちオリュンポスの神々から宇宙の支配権を奪いとえるために、ギガースという山よりも巨大な怪力の巨人を送り、ギガントマキアーを勃発させました。
ギガースは神々には殺されないという不思議な力を持っていたので、ゼウスは半神半人であるヘラクレスをオリュンポス側として参戦させました。
ギガースはあらゆる地形を引き裂いて突き進み、大岩や山脈、島を投げ飛ばして攻撃しました。神々も応戦し、戦闘の衝撃によって天地は轟き、全宇宙が震えました。
凄まじい戦いが繰り広げられましたが、神々の方が優勢であり、ギガースは次々に敗北していき、弱ったギガースをヘラクレスが毒矢でとどめをさし絶命させました。パレーネーの地に触れている限り無敵の力を得る最強の巨人もいましたがヘラクレスの圧倒的な怪力によってパレーネーの地から引き剥がされてヘラクレスの剛腕で殺されました。
ヘラクレスの活躍もあり、ギガントマキアーは神々の圧勝に終わりました。

ヘラクレスの最期

ヘラクレスと妻のデーイアネイラ、彼らの子供ヒュロスは旅をしていました。
ある日、ヘラクレス達は川を渡ろうとしましたが、家族と渡るには流れが早すぎました。ちょうどその時に川辺にいたケンタウロスのネッソスがデーイアネイラを担ぐと申し出たので、ヘラクレスがヒュロスを担ぎ、ネッソスがデーイアネイラを担いで川を渡りました。しかし、向こう岸に早くついたネッソスがデーイアネイラを犯そうとしたため、ヘラクレスはヒュドラーの毒矢でネッソスを射殺しました。ネッソスはいまわの際に、「自分の血は媚薬になるので、ヘラクレスの愛が減った時に衣服をこれに浸せて着せれば効果がある」と言い残し、デーイアネイラはその言葉を信じ、ネッソスの血を採っておきました。
後にヘラクレスがオイカリアの王女イオレーを手に入れようとしているのを察したデーイアネイラは、ネッソスの血を浸した服をヘラクレスの伝令使リカースに渡してヘラクレスに送りました。ヘラクレスがこれを身につけたところ、ヒュドラーの毒が体に回って、体が焼けただれて苦しみ、怒って無実のリカースを海に投げて殺してしまいました。ヒュドラーの毒矢で死んだネッソスの血は、ヒュドラーの毒と同じ効果を示しました。あまりの苦痛に耐えかねたヘラクレスは薪を積み上げてその上に身を横たえて、羊の群れを探して通りかかったポイアースに弓を与えて、火をつけるように頼みました。こうしてヘラクレスは、生きたまま火葬されて死にました。これを知ったデーイアネイラは自殺しました。

死後

ヘラクレスは死後に神の座に上りました。このときに至ってようやくへーラーもヘラクレスを許して、娘のへーベーを妻に与えたといいます。そして、へーベーとの間にアレクシアレースとアニーケートスという二柱の息子を儲けました。

参考

Wikipedia URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B9

終わりに

ヘラクレスの神話はこれで終わりになります。
これを機にヘラクレスに興味を持ってもらえると嬉しいです。
また、ヘラクレスの話は他にも様々あると思うので、読んでいただけると嬉しいです。
読みずらかったと思いますがここまで読んでいただきありがとうございました。





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