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素敵な紙に出会ってしまったお話。

お久しぶりです!夏の空気を感じて嬉しくなると同時にあまりの湿気と気温に憂鬱になっている小間使いCです。アイスの実を三ツ矢サイダーに入れて食べるのを楽しみに、これからの期末レポートに臨もうと思います。

思えばクラウドファンディング告知から書いていないので、まるひと月まともに記事を書いていませんでしたね・・・。ごめん、A。
A追記)ゆるしませう



何よりもまずはクラウドファンディングの支援者の方々に厚く御礼申し上げます。もう1ヶ月半経とうとしていますが、これから本格的に印刷や製本について決めていかねばなりません。緊張します。

さて、今日は会議録ではなく、本に使う紙を選びに行ったご報告です。

今回お邪魔させていただいたのは竹尾見本帖というお店。紙の専門商社・竹尾が運営しているお店で、ありとあらゆる種類の紙を実際に見て注文することができます。

↑こちらは株式会社竹尾のホームページ。神保町の本店の他にも、全国の店舗案内や展示の情報を見ることができます!

代表が以前授業でお話を聞いたことがある紙の専門店ということで勝手に工房のようなものを想像していたのですが、暑い中たどり着いたお店のお洒落さに驚愕。一面ガラスの入り口から見えるのは、白一色の店内と色順に並んだカラフルな紙たち。ぴかぴかした壁の引き出しの向こうに色とりどりの紙が仕舞われているのかと思うとわくわくします。

しかし、今日は個人的に紙を楽しみに来たわけではありません!!
見返しと扉に使う色紙を、事前に作っておいた色見本も見つつ探していきます。今日のミッションは使う色紙を決めること・・・!!本の表紙からゆっくりゆっくりグラデーションになるように、まずは深い紺から探していきます。これじゃ黒すぎる、せっかくだし見返しは特徴のある紙にしたい、この紙じゃ厚すぎる、etc.

そんななか、我々は運命の出会いを果たすのです。
羊皮紙 あい」。
この色よさそう、と思って取り出したその紙が、代表の心を掴みました。雲がかった深い藍のような紺のような色、質感、そして羊皮紙という名前。これしかない!!

・・・と表示を見直したところ、なんと廃品・現在庫限りの文字。噓でしょ。悩む我々。特殊紙の廃品という現状は聞いてはいましたが、たった今その悲しみを目の当たりにしています。どうする!?!?!?
とりあえず代替案としていくつか他の紙も見てみますが、やはり羊皮紙にはかないません。どうしても羊皮紙が使いたい!!!!

「こだわりは最大限実現しましょう!」ということで、小間使いAにもお伺いを立て、見返しに羊皮紙を使うことを決めました。今後どうなるか分かりませんが、少なくとも11月の文フリに出品する分は見返しにこの素晴らしい紙を使おう、と。

他にも気になった紙(とはいえこれらを選ぶ時にも手に取ったものは廃品ばかりだったので数枚だけ…。代表は現品限りになってしまった素敵な紙ハンターになれそうです) をサンプルに購入して、次の授業へ急ぎます。

購入した紙たち。光の加減でわかりにくいですが、いちばん上が件の羊皮紙です。写真の限界を感じてしまう・・・!ぜひ現物を見ていただきたいです。


今回購入したのは羊の皮をなめしてつくられた羊皮紙そのものではなく、それを再現してつくられた紙なのですが、実は羊皮紙に関しては私にも思い入れがあるのです・・・。羊皮紙といえば中世ヨーロッパで写本に使われていた紙。印刷術が無く、一冊一冊写字生が手書きで写しを作っていた時代、まだ書物が大衆のものではなく、限られた人だけに許された神聖なものだった時代のものです。一頁一頁手書きし丁寧に製本された写本には、書物への、言葉への、書かれたものへのある種魔術ともいえる執念のようなものがあると思うのです。

そんな羊皮紙の名を持つ濃紺の紙。これが使われた本を作ると思うと胸が高鳴ります・・・!!いや~~これは早く出来上がりが見たくなりますな~~~!!!
と、本づくり熱が再燃したところで、レポート課題が迫ってきていることを思い出してしまいました。代表はこの前アンカット本についてのプレゼンをしたそうで、うらやましい限りです。もどかしい気持ちを抱えつつ、今回はこれでペンを置かせていただきます。

Aにせっつかれ続けている
小間使いC



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