記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

漫画感想 モジャ公「ナイナイ星のかたきうち」

※話のネタバレが嫌な人はこの記事を避けてください。
(モジャ公と言いつつも21エモンのネタバレもガッツリしています)








久々に藤子・F・不二雄ミュージアムに行き、そこでモジャ公の「ナイナイ星のかたきうち」というお話を読みました。

では早速、漫画のあらすじを紹介していきます。
事の始まりはモジャラ、空夫、ドンモの3人がアステロイド・ラリー(宇宙船で小惑星を突っ切るレース)の優勝賞金100万ボル(日本円にすると2千5百万)を手にしたことから始まります。空夫がファンレターの整理を行なっていると、一本のビデオ電話が届きます「あと40時間…その時かたき…をうつ。できるだけ…むごたらしく。父のうらみを…はらす。」その後警察に向かおうとする空夫ですが、そこで仇を打つ側(ムエ)と対面してしまいます。ロケットで無人の星ナイナイ星へモジャラ、ドンモとともに逃げた空夫ですが、ムエもしつこく追ってきます。更にこの星が原因不明の伝染病に侵されていることも知り、さらには伝染病を広めないためミサイルがこの星へ向かっていると言う事実も知りますがムエは仇討ち以外は耳に入らないのでついに決闘が始まってしまいます。ムエは戦闘能力も高く、超能力も使えるため戦いでは3対1とは言えど歯が立ちません。それでも、なんとかやられる直前で誤解が解け、伝染病も治せたのですが、ミサイルがあと5分でぶつかるという窮地に追い込まれます。ロケットも燃料がなく絶体絶命かと思えたその時、ムエがミサイルの方向をテレキネシスで変え、ミサイルは逆向きに飛び去っていきました。


感想
あらすじは大体こんな感じです。モジャ公では毎回激しい場面や戦闘シーンがあるのですが、今回はそれが少ないにも関わらず、すごく目立っているような感じがしました。

ムエとのレーザーガンでの戦闘シーン



この話私の中では「不死身のダンボコ」や「地球最後の日」と共にトップ3に入る話の出来栄えです。まず、印象的な影の落とし方やコマ割りが多く、前述した戦闘シーンもそれに当てはまります。

そして話の構成がとてもよく出来ていて前の話から続いていたのも良いと思ったポイントの一つです。

決闘前のシーン。二ページにもわたる長いコマ。
こんな影の落とし方?なんて言うのかわからないけど、この表現がすごく使われていた。

ムエが誤解した理由は「そう来たか!」と言う感じでまさに斜め上をいく展開の仕方でした。あわよくば戦闘シーンの作画がすごい良かったのでもう少し書き足して欲しかったことはありますね。(レーザーガンやムエの戦闘がすごい厨二心に刺さったとは言えない。)
でも、実際にこういうことは(仇討ちは抜きにしても)現実でありそうなことなので少し怖いですよね。
ちなみにこの話、「21エモン」という別の作品のアニメ化の際に活用されていて
実際に「決闘ナイナイ星!エモン親の仇と狙われる!!」と「惑星爆破!エモン絶体絶命!!クエ星人の敵討ち」の二話が放送されました。21エモンでアニメ化する際には色々設定が継ぎ足されており、ムエの出身星(多分クエ星)の政府が敵討ちを法律で禁止したとか、ムエにはヌエという星に残してきた婚約者がいるとか、伝染病の正体は地球の風邪だとか色んな細かい設定があるので見といて、損はないという感じです。

まとめ



こないだ映画の感想を書きましたが、あれは半分考察みたいなところもありましたので本当の感想を書くのはこれが初めてです。これからも気に入った話があれば気ままに書いていきたいと思っています。
「ナイナイ星のかたきうち」についても今回紹介していない面白い点がたくさんありましたので、もしこの記事を読んで、読んでみたい!と思った方は藤子・F・不二雄大全集を買うのがおすすめです。
大全集については↓
https://www.shogakukan.co.jp/pr/fzenshu/lineup/mojako/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?