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歯茎から血が出る人へ

歯科衛生士としてシェアしてきた記事をマガジンにまとめてみました!

前回は汚れが残りやすい場所 BEST3
①歯と歯の間 についてお話しました。
今回はその続きです。

②歯と歯茎の境目

どんな場所でもそうですが、凹凸があると汚れが滞留しやすいです。ここの磨き方も前回お話した通りです。

ブラシを歯に直角に当てて
細かく磨く。

以上!

・・・
なのですが、この部分は虫歯の他にも影響が出てきやすい場所です。虫歯とは少し違った視点から磨き方を見ていきましょう。

歯茎のそばに汚れが溜まるとどうなるかというと、そこで菌が繁殖し身体の免疫作用によって炎症が起こります。

これが、歯肉炎です。
ここから細かい話を少しするので、結論どうすればいいかを知りたい方は次の見出しまで読み飛ばして下さい!笑

歯と歯茎の間には必ず隙間が存在します。
歯周ポケット、という言葉を聞いたことがある人もいるかと思います。

この歯周ポケットは健康な人で通常1~2ミリの深さの溝があります。

ここに汚れが溜まり歯肉炎が起きると歯茎が腫れ、歯周ポケットが深くなります。

血が出る症状もこの段階から起こってきます。

これが進行していくとどうなるかは以前の記事にてご紹介しています♪

血が出るからと歯茎にブラシが当たらないように磨く方がいるのですが、逆です!

血が出る原因の 細菌=汚れ、を落とさないことには症状は改善されません。

よっぽどでない限り、磨けない程歯茎が痛むことは無いはずです。
痛みが出るとすれば、歯ブラシが硬いか圧が強い可能性があります。

じゃあどうすればいいの?

普段から磨いてるのに歯茎から血が出る・・・。
そんな方は歯ブラシの選び方を変えてみましょう!

歯肉炎、歯周病の方には柔らかめの歯ブラシをお勧めしています。

毛がよくしなるので、歯と歯の間の隙間や深くなった歯周ポケットに毛が入り込みやすいのです。

ここを磨く際も歯ブラシを細かく動かすこと。
大きくスライドさせても、隙間に入ることなく溝の縁をなぞるだけです。

初めはちくちく痛むこともあるかもしれません。
ですが、汚れがしっかり落ちていると炎症が治まり痛みも血も出なくなってきます。
しっかり続けると10日程あれば改善されてきます。

気になっている方は試してみてください♪
改善に繋がれば幸いです。

今日はここまで。
次回は汚れが残りやすい場所BEST3
いよいよ最後の
③奥歯のかみ合わせの溝です。

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