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ブラックニッカと君

フられた

振られました 。

気持ちいい程に

そっけないとか悲しいとか泣くとかそんなことはなくて私の勘違いだったみたいで 薄っぺらな笑いが出る。

好きでした 多分。

多分って言うのはおかしいかな。
でもそれくらい。

4年付き合った初恋の彼以外ご無沙汰の好きの感情はまだ、薄暗い部屋を彷徨うようにあやふやで掴めない。
だから、

でも君のこと好きだった。よくわかんないついでに君の好きなところをあげると、バイブスが合うところ、自由で入れるところ、私のタイプを知ってるところ、友達みたいで入れるところ一歩先で導いてくれるところ、ジョークか本当かわかんないところ軽いところ、連絡は自分からくれないところ。

好きなのか悪口なのかわからないくらい 意外と難しい感情をしているから ちょっと黙りたい。笑

好きだから焦って、あれ?ってなって先走った自分。「 切羽詰まった恋愛はもうしたくないね、ビールでも飲もうよ」って隣に立つ自分が眺めてる。『ハイボールで乾杯しよう。太るから。』

私は決めた。後悔させる。

君と出会ったあのバーに行ってあーいたの、って気づかなかったふりをする。そして30分くらいたって話しかけるの。 元気にしてた?って。1年前より何倍も、何億倍も綺麗になって華やかで。でもどことなくおぼろげな私が座ってるの。なんとなく誓ってる。

私より他の人を見てたのね。大丈夫。いいんだよ。私より素敵な子なんていないから。行っておいで。そんなことは言えないけど片手にグラスを握りしめて綺麗な心でまたねって言う。

渋い、決して甘くはない人生
改めて思う。

神様がアダムとイブを創造した意味。

全うして生き尽きる。

あー疲れたって背伸びをして
ブラックニッカを飲み干す。

#エッセイ #私

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