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シルバーのホログラム

最近のマイブームは黙ること。どんなに腹がたっても悲しいことがあっても泣きたくなっても(涙はとっくに枯れたから出ない)跳ね上がりたいほど嬉しいことがあっても黙ること。

なんで?

誰のせいにしなくてもいいから

自分の殻で自分と対峙できる気がするし誰にも私の存在を押し付けることがないから。そんなことをしてる。もっと若い時は必ず、数少ない友達(今やいない)にメールしてたし電話も2、3時間実家の親器から立ちっぱなしってこともあった。初恋の彼とのこと、学校のこと、たわいもないこと。学校じゃ、誕生日の子がいるたびに放送でサプライズソングを流してケーキを出したりしたためた色紙をわくわくしながら出したりその子の驚く顔を想像しながら買うプレゼントは凄く鮮やかだった。
そんなたくさんのカラフルで暖かくて鮮明なものが今はもうない。

薄っぺらい感情は出てくることもなくて時々心臓を押しつぶすように蠢めく淀む心は理性が優先して閉じ込める。それが習慣化されたのか、同じことをしてると習慣になって感情を表すことができなくなった。誰にも相談することなく泣くこともなく枯れたのはいつだったかも思い出せない。

軍服を脱いで

それでも時折吹く風に流されて薄れてた感情がでてきそうになる。泣きたい時に泣きたい嬉しいときに電話してうざいほど惚気たい好きなら好きって言いたいそんな願望が閉じ込める回数に比例して増える。素直であるべき感情を止めるのは軍服を着て真顔で動くこともない兵士のうよな理性で今もそこに立つ。流れるのもいつでも見張ってる。休んでいいよもう。疲れたでしょ。そこをどいて。

何かにバカになる程熱中して他のことができなくなるほど愛することに本能を向けたい。生きてるってことは血が流れてるってことで、色があって温かい。冷たくなるのはまだ早いから温かいココアを飲みながら冬が深まる前にお揃いのマフラーを淡いピンクのマフラーを編むね。

#エッセイ #私#感情

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