記事一覧
夕焼けや元少年の髪染めて
髪束ね素麺ほどく宵の口
家鳴りして瞼の裏に春の闇
鬼灯や乳歯の痕に種残し
蕾より蕊漏れ出づる暮夜の百合
風死して蛇口に寄せる口と舌
モルタルに縋り羽化せし蝉何処
春の夜の何か焦げたる匂ひかな
宙空に屍骸あしらふ蜘蛛の庭
蒲公英や隅を陣取る君の癖
人と人間漂ふ朧影
細き根の容易さを以て土匂ふ
鐘霞み白濁しゆく落暉かな
青春やB面はまだ空のまま
夕焼けや元少年の髪染めて
髪束ね素麺ほどく宵の口
家鳴りして瞼の裏に春の闇
鬼灯や乳歯の痕に種残し
蕾より蕊漏れ出づる暮夜の百合
風死して蛇口に寄せる口と舌
モルタルに縋り羽化せし蝉何処
春の夜の何か焦げたる匂ひかな
宙空に屍骸あしらふ蜘蛛の庭
蒲公英や隅を陣取る君の癖
人と人間漂ふ朧影
細き根の容易さを以て土匂ふ
鐘霞み白濁しゆく落暉かな
青春やB面はまだ空のまま