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店があるから、僕が生まれる。

お店がだんだんとできていくにつれて、少しずつ焦りが見えてきたように思う。いよいよカウンターができ、店を使っていくことになるとどこから手をつけたら良いのか。手をつけなくて良いのか分からなくなる。

とりあえず後僕がやることは、ガス会社に来てもらうこと。アクリル板に穴を開けてもらうこと。開業届とか営業許可を得ること。

あとは店をやりながらなんとかやっていくしかない。だって分からないから。何が必要なのか分からないからやりながら修正していくしかないと思っていて、初めから完璧な店なんかない。人もいない。

色々と知らないことがあったからこそ、こうして5月にオープンがずれ込んだ。それは誰も悪いわけでもなくただ知らないことを知らなかった。それだけのように思う。設備屋さんには迷惑をかけてしまった。でもその分学ぶこともできた。壁の中身を見せてもらったり、余った板をもらってこうして作ったらいいよと教えてもらったり。

大体、内装をする時には頼む側があれこれと要望を言ってそれは無理だと喧嘩したりするらしい。ほんまかどうかは知らないけど。
僕は換気扇とシンクさえつけば良いというお願いだった為、内装屋さんが色々とアイデアを詰め込んでもらい、僕はその全てを頼み今日に至る。

カウンターもキッチンが少し見えにくくなる壁も、ダクトを天吊りにするアイデアも全ては内装屋さんのこれまでの経験から出てきたアイデアで、これっぽっちも知らない僕には絶対に考えつかないことだった。本当にありがとうございます。

後少しでお店ができます。完成します。
完成。と言っても打ちっぱなしコンクリートの床。入居した時のままの壁紙。色も塗っていないカウンター。など新しくお店を始めるにしては質素な感じになると思う。ただ質素な感じの中に僕の使いたい物が少しだけ置いてあります。その子達がピカピカと光ってお客さんを呼んでくれますように。

あまり。いやほとんど映えるところなんてありません。エスプレッソもありません。カフェラテなんてできません。できるのはペーパードリップの珈琲。あと珈琲豆の量り売りのみです。粉にもします。でもそれだけ。それだけだけど、それだけじゃありません。来て貰えば多分分かると思います。

やりたいことは全部やる。ただそれをやるために妥協するところはめっちゃ妥協しますし、僕が良ければそれでいい。ということが多々起こり得るはずです。お客様にとって許されないようなことだとしても、僕にとって良ければ続けることもあります。それが店です。店があるからそれをできる僕が生まれるわけです。

ぜひお楽しみに。

読了。明日からは蒸留酒の本を読みます
壁の中。滅多に見れないからいいよね
今日も誰がが落とした「運」を拾ったよ

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