家づくりはどれぐらいの時間が必要??〜家づくりの考え方
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
今週は『家づくりの考え方』を書いていきます。
『家を建てよう!!』
と思ってからどれぐらいで完成するのか気になるところですよね。
答えは、
『人それぞれ、ケースバイケース!!』
なのですが・・・
それを言っちゃうと記事にならないので私のお客様の平均的なタイムスケジュールを詳しく書いていこうと思います。
全体のスケジュール
まずは建て替えなのか、土地探しからなのか、土地付き販売住宅地で建てるのかなどで大きく変わってきます。
土地探しからですと、本当に条件に合う土地に出会えるまで何年もかけて探す方もいます。
この期間を考慮すると本当に人それぞれになってしまうので、建てる土地が決まっている前提でスケジュールを書き出してみましょう。
初期プラン打ち合わせ
↓ 約1ヶ月
概算見積もり
設計・工場請負契約後
建て替えの場合は解体
更地の場合は地盤調査や測量
↓
建築確認申請 約1か月~1.5カ月
↓
仕様・詳細打ち合わせ
確認申請と同時進行で約1か月~1.5カ月
地鎮祭
地盤改良
着工
↓
躯体検査(基礎・建て方)
↓
完了検査
工事期間は約3か月
施主様検査
外構なども含めてトータル約6カ月です。
建築士さんや施工会社によって段取りは様々なのでこの通りとは限りません。
あとこれはめちゃくちゃスムーズに言った場合ですね。
お客様によってはなかなか間取りや仕様を決めきれない場合もあると何かしらトラブルで遅れていく場合もあるので、ご了承ください。
初期段階の打合せ
最初のお打ち合わせ決めるのは主に間取りです。
ファーストプランでご希望の間取りから大きくかけ離れていなければその時点で概算見積もりを出させていただきます。
概算見積もりとは
この時点では仕様も決まっていないのでファーストプランの面積を元に標準仕様でお見積りさせていただきます。
この概算見積もりをベースに仕様決めをして標準仕様より追加した費用を加算していき最終見積もりになります。
概算見積もりをだした時点で、設計、工事をご依頼いただけるか判断してもらってご契約に至ります。
契約後さらに間取りの詳細を詰めていく場合もあります。
ここまでが約1ヶ月。
2〜3回の打ち合わせ回数が平均です。
ファーストプランの前にしっかりヒアリングが出来ていれば、間取りの大きな変更も少ないです。
契約後の申請と仕様打合せ
契約をして間取りが確定した時点で建築確認申請の手続きに進みます。
各市町村でも事前協議や経由。
地域地区によってはそれ以外にも必要な申請があったりするので期間を要する場合もあります。
構造計算や申請用の作図期間を含めて今は平均1.5ヶ月ほどかかりますね。
年々申請に要する作業量も増え時間がかかるようになってきています。
とはいえ、1.5ヶ月ずっと作業するわけでもなく構造計算の外注や審査待ちなど待ち時間も多い期間なので私は同時に仕様決めの打合せを進めています。
住宅設備・建材・設備図等色々と決める事はたくさんあります。
私からお客様に大量の宿題を渡すのでお客様が一番忙しい期間ですね。
これに関しても悩む方とスムーズに決まる方で大きく期間は変わりますが
大体は3〜5回以内の打合せ確定するようにしています。
この仕様決めに関しても会社によってやり方はかなり様々だと思いますが
私の施工会社はできるだけ、着工前に全て確定するようにしています。
遅くても棟上げまでに。
仕様が確定しないと工事の進捗に大きく影響してしまいます。
スムーズな工期は全体のコストパフォーマンスにも大きく影響しますので、着工したら工事を止めないのが鉄則です。
実際の工事期間中
そのためうちの工務店では着工したら完成まで早いですねと言われます。
もちろん工事中に発生する問題で仕様の決め直しや、再打合せをする場合もありますが工事期間は木造で約3ヶ月です。
鉄骨造の場合や規模によってはプラス1ヶ月になる場合もあります。
これで全てがスムーズにいって約6ヶ月です。
どうですか??
他の会社の工期や流れをあまり知らないので、比較が難しいのですがかなりスムーズな方かと思います。
もちろん、混み合う時期など大工さんや業者さんの空き待ちをする場合もあります。
まず家を建てようと思ったら
まず家を建てようと思ったらいつ頃までに完成したいという希望があれば逆算してご計画してみてください。
土地探しからですと最低でも1年前から計画しリサーチすることをお勧めします。
人生の中でも大きな買い物のひとつです。
焦ってしまわないように期間に余裕をもって『家づくり』を計画するようにしてください。
『家づくりの考え方』はこれから家づくりをしようと思っている方々に少しでもお役に立つような記事を書いていきます。
『間取りの考え方』と併せてよろしくお願い致します。
少しでも興味を持ってくださいましたら、フォローとスキをよろしくお願い致します。
左巴建築設計事務所 さわ。
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