鹿内健/建築家

「日常」に「心おどる空間」をテーマに設計をしています。高断熱・高気密の性能を持ちながら…

鹿内健/建築家

「日常」に「心おどる空間」をテーマに設計をしています。高断熱・高気密の性能を持ちながら、周辺環境の良さを取り込む事や住宅自体のデザイン性の高さも心地よさには重要だと考えています。その両方のバランスを取りながら「いいとこ取り」するのが大切だと考えて設計しています。

最近の記事

デザインと断熱 両方のいいとこ取り

先日内覧会でアーキテクチャーフォト編集長の後藤さんに「建築に携わる若い人にこの断熱とデザインの取り組みを伝えるのが鹿内さんの役目かもよ?」と言われ・・・なるほど自分がこの考えに至った経緯を伝えるのはいい事かもと思いました。 最初のきっかけは、数年前立て続けに○億円規模の住宅を失注した事でした。どのお客様も我々の建物デザインは気に入っているが・・・事前に訪問をしたハウスメーカーで熱心な営業もあり、全館空調の知識を刷り込まれていました。「お客様:鹿内さん、全館空調ってどう思いま

    • アウトドアルームのある家 高気密・高断熱の先へ

      工事中の住宅が完成し無事引き渡し出来ました。2021年7月にお声掛け頂いたので、ほぼ2年かかりましたが、Sデザインファームとしては重要な転換点となった住宅だと思っています。色々な紆余曲折がありましたが僕らとしては「高気密・高断熱の先へ」というテーマで取り組みました。何度かブログやnoteでも書いていますが昨今の環境問題を鑑みると建築におけるエネルギー問題は益々重要になってきています。意識のある工務店のみならず低価格帯のハウスメーカーですら断熱等級6や7を目指している状況です。

      • リゾートを設計する

        都市部で住宅を設計しながら風光明媚なリゾートでも設計をしています。 僕らの仕事はホテルや別荘など施設の設計なのですが、最近建物だけでない部分も設計しているのだなと思っています。 先日沖縄など数多くの仕事を協同したメンバーと株式会社FUUを立ち上げました。この会社は主にリゾート地での施設の設計や開発のコンセプト立案を主業務としますが、結構「なんでも屋」のような雰囲気も漂っています。 主にする事は・・・ 土地を見つけてきて、開発行為の調整を行い、道路を引き込んで、建物をデザイ

        • 日常空間

          Sデザインファームでは「日常に、心おどる空間を。」というコンセプトで設計をしています。心おどる空間に関して前回ブログに書きましたが、今日は「日常」に関して書きたいと思います。 日常空間となる住宅の内部空間は断熱の詳細な検討を行い、6地域で断熱等級5~7、C値0.3~0.1を目標に設計をしています。断熱等級としては6を基準としていますが、ご要望や周辺状況に応じて無理のない設計をするために敢えて幅を持たせています。 この断熱等級は少し悩ましい部分があります。数値化されるの

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          コロナ禍以後の住宅

          5月末に住宅が完成予定です。 設計を開始したのが2021年の夏頃ですので、コロナ禍を体験してから設計を開始した初めての住宅となります。 コロナ禍によって住宅はどう変わったのか? このどう変わったか?という話は・・・ 住宅に仕事が入って来ることで、テレワークスペースが必要になる、帰宅後に手を洗う場所が玄関付近にあると良い、といった間取りや設備の話しではないです。 暮らし方、生き方と言っても良いかもしれませんが・・・そのような事に住宅は価値を提供できるのか?(ちょっと大きな

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