見出し画像

大丈夫だよ、というサインを送り続ける

精神疾患で医療機関にかかっている人は、2002年の258万人から、2017年には419万人と、15年間で1.6倍に増加しています。

精神疾患とは、大きく3つに分類されます。
1.気分障害(うつ病、双極性障害など)
2.統合失調症
3.神経症性障害(不安症、パニック障害、強迫観念など)

最も多いのが1で、127.6万人(2002年から見て約1.8倍増)
ついで、3の神経症で、83.3万人(2002年から見て約1.9倍増)
そして、2の統合失調症が、79.2万人(2002年から見て約1.1倍)となっています。

なぜこんなに、増えているのか、真剣に考えてしまいます。

私はこれまで、元気ライフサポートコーチの養成講座を開催し、全国で52名の方が受講されました。
23週間、毎週の課題提出と、Zoomでのセミナー8回、そして個別コーチングが7回、
考えてみると、なかなかハードな講座でした。

今は元気ライフサポーター講座として生まれ変わり、6回+6回の補講で約3ヶ月の講座と、健康リテラシーを上げるための認定大学6ヶ月講座に分けて開催しています。サポーター講座はすでに14名の方が受講されています。


さて、これまでに皆さんが提出される課題を読んでいて、よく思うことがあります。

自分が感じること、思うことに自信のない人が、本当に多い・・・
あなたは、本当のところ、どう思うの?
あなたはどうしてそう思うの?
あなたは、本当はどうしたいの?

受講期間中に、何度、この問いを口にすることか・・・

どこかから、借りてきた答えではなく、あなたの感じたことが正解だよと、何度も伝えます。
課題の答えに、これが正解というのはありません、と。

しかし、私たちは長い間、学校教育に慣れていて、テストや試験というと、先生が隠し持っている正解を探し当てることが、問題を解くことだと思ってきました。

自分などどこかへ置いておいて、外にある正解を探す癖がついているのです。
自分の内側に、正解があるなどとはこれっぽっちも考えない、そんな習慣が身に付いてしまっている・・・

心の病が増えているのは、本当は、そんなところに根っこの原因があるのでは?
と、私は思っています。

大丈夫だよ、というサインをずっと送り続けると、最初は恐る恐る、そして、ゆっくりと、自分の感じたこと、自分の思いを口にし始めます。

あ、何を言っても大丈夫なんだ、と少しずつ気づいて、さらにまた少しずつ話し始めます。
人と違う自分でも大丈夫だということ、感じる心は自由だということ、感情に良い悪いはないということ、そんなことを少しずつ納得しながら、変わってゆく受講生たち。

もちろん、今のサポーター講座は、子供や後輩たち、大切な人をサポートする【技術】を身に付ける講座です。人を活かす関わりかた、自立させる関わり方、やる気にさせる関わり方、人を成長させる関わり方を、アサーティブコミュニケーションをベースに学ぶ講座です。

しかし、自分の感じたこと、思ったことに向き合う中で、卒業するころ、本当に多くの人が、なんとなく、少し自分に自信が持てるようになった、と言われます。中には「あ、これって、自分を活かす自分との関わり方だったんだ」と言われた方もいます。

だとしたら、それは本当に嬉しいことです。そんな人が増えれば、その人の周りの人たちへも、
「あなたは本当はどう思うの?」
と、聞いてあげられる人が増えていくことになります。

私は本当はどうしたいんだろう、と自問自答する人が増えれば、絶対に、心の病には陥らない、

何故か私はそう信じているのでした。

大切にしてあげたいのに、その思いが相手に届かない、と歯がゆい思いでいる方、
それは「届け方」を知らないだけです。思いを届けるためには「届けるための技術」を持つ必要があるのです。

興味ある方は、一緒に学んでみませんか?

次回の開催は4月7日スタートです。
無料説明会も開催します、お声かけくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?