見出し画像

就労アセスメントの研修会が無事に終わった!〜どうなる?就労選択支援?支援者に必要な感性と想像力!〜

先週の金曜日は、鳥取県の米子市に行ってきました。「就労アセスメント」をテーマに研修会(とっとり就労支援フォーラム2023)が開催され、講師として声をかけていただいたのもあり、午前の講演、午後のグループワークを担当させてもらいました。
米子は、寒波の影響もあってすごい大雪でした。開催前日の懇親会もキャンセルとなり、一人で居酒屋巡りをしたんですが、入った店も大雪の影響で「今日、僕一人なんです」と従業員の方が大変そうにされていて、なんだか気を遣ってしまい、サクッと飲んで足早にホテルに帰りました。

おかげで、研修当日は元気よく朝を迎えられましたが、次行った時はもう少しゆっくりとお酒を楽しみたいです。


アセスメントの話(過去のnote)

さて、就労アセスメントの話は、以前のnoteでも何度か書いたように思います。

就労アセスメントの目的で考えると、「就職にむけて」とか「業務とのマッチング」などになりそうで、就労に向けた「可能性」「多様な働き方」といったご本人の将来を考えるためにもアセスメントは重要になると思います。

それに、noteにもあるように、「ニーズアセスメント」も大事な視点です。本人の「やりたいこと」「チャレンジしたいこと」「想いや価値観」などをアセスメントし、その上で就労への可能性を探っていくこともまた、就労アセスメントの大事なポイントとなります。

感性と想像力の大切さ

米子での研修会の午後は、グループワークを行いました。「けんじさん」という架空事例を用いて、①アセスメントシートの作成、②支援ポイントシートの作成という、2つのグループワークを行い、グループディスカッションの時間では、参加者の皆さんが付箋に書いた自分の意見をグループ内で共有したりまとめたりしていただき、とても活発な意見交換がされていました。

活発なグループワークの様子を見ていて、ふと思い出したのが上記のnoteです。
「支援が上手い人」を定義する難しさはありますが、センスがよいというか、支援のうまさは「想像力」や「感性」で成り立つことも多いように思い、そんなことをnoteで書いています。

米子でのグループディスカッションでも、参加者の方々の様子やグループごとの発表を聞いていて、「想像力が豊かな人」は支援者の中に必ずおられます。その人の発言がグループ内の意見交換を活性化させたり、グループごとの発表で会場全体を盛り上げるきっかけにもなったりと、「想像する力」は支援者の専門性でもあると改めて思います。

想像力の豊かさは、ニーズアセスメントの視点も加わる中で、本人の可能性をより豊かに想像することができます。
伸び代、成長の可能性、職場環境との相性など、様々な視点で本人のことを考え、その上でポジティブな想像ができるのは、「感じる力」があるからこそ成り立つ術でもあるように思います。

就労選択支援事業の支援者に求められることは?

来年の2025年10月からは、「就労選択支援事業」が新たな福祉サービスとして加わります。
就労系福祉サービスを利用する前に、「就労アセスメント」をこの事業で行い、いわゆる短期アセスメントでご本人の進路を示唆するというものです。

・短期間でのアセスメントはどんな内容(項目)がよいか?
・アセスメントを担う人材には、どんな専門性が求められるか?
・支援者は、根拠あるアセスメント結果をわかりやすくレポートにまとめられるか?
・面談等で、ご本人やご家族にわかりやすくフィードバックすることができるか?
・専門性を身につけるためにどんな人材育成・研修の仕組みが必要か?

先日の米子でも、講師控え室でそんな話になりました。また、うちの事業所でも、最近は会議やスタッフルームでの雑談などでアセスメントに関することを話す機会も多く、上記は僕自身にとっても気になることです。

「感性」と「想像力」は、支援者自身の知識や経験とも関連するものと思います。ただ、知識や経験だけが備わっていればよいわけでもなく、そこには「センス」も重要な要素になるような気がしています。

就労支援の仕事は、対人援助の仕事ですし、企業支援を行う仕事でもあるので、「相手の立場にたって考える」は就労支援を進める上でとても重要な言葉です。そうすると、支援者自身のセンスに加えて「人柄」も、アセスメントに影響していきそうです。

「ご本人の可能性をどのようにアセスメントできるか?」

就労選択支援事業のポイントは、きっとこのあたりにある気がします。
法定雇用率が引き上げされる中で、「福祉から雇用へ」の流れはまだまだ追い風なわけですから、「働きたい」と願う障害のある方に最善の進路を伝えることが僕ら支援者には求められると思います。

「就労アセスメント」は、今後もトレンドワードとなりそうなので、引き続き考えていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?